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3月公式戦 家庭婦人大会終了後の『これからの時間』 3

 「さぁ、飲みなおしましょう!」と、北極グマの申し出で、店のママが生ビールを人数分持ってきた。そして、あらためて「カンパ~イ」とグラスを重ね、『これからの時間2次会』が始まった。


 彩姉さんが、「まだ22時なんて、信じられないよねぇ~、普段だったら帰るのが2時頃だもんね」と言って、2次会のメンバーに同意を求めた。


 陽介は、「始まりの時間が、18時30分過ぎだったのを、覚えてないでしょ?」と言いたかったが、同席のメンバーは、「本当だ!、気が付かなかった!」と言って笑顔で呼応した。


 彩姉さんが生ビールを飲み干して、ウーロン杯を飲み始めた頃、

「陽ちゃん、私言いたいことがある。」と言った。彩姉さんの言い分は、


一、今日の試合は、永竹クラブの新しい姿を見ることが出来た。みんな陽ちゃんのおかげだと思っている。


二、決勝戦で、なぜ#17よっちゃんをベンチに下げた状態が続いたのか?


三、決勝戦で、なぜ#11和気ちゃんを下げたのか?、和気ちゃんが、マークしなくて良いと言った速攻にブロックを飛んだのは、レシーバーが疲れているから、ブロックで相手のアタックを止めようという思いからのもだったと思うが、なぜベンチに下げたのか?


四、#1ヨシちゃんのチームプレーについての認識を、なぜゲーム中に指摘しなかったのか?、ゲーム中に指摘しないのなら、なぜ総括で指摘しなかったのか?


五、この先、永竹クラブの練習は、どのようなものになるのか?


六、陽ちゃんはこの先、永竹クラブの監督を続けるのか?


彩姉さんの言い分をまとめると、大体このようなものだった。


 陽介は、「四は、さっき自覚するまで、言わないっていったのになぁ?」と思ったが、酔っぱらってはいるものの、大御所も残っているというこは、ある程度しっかり返答しなければいけないと思った。


 「まず、一につては、皆さんがそう思ってくれているとすれば、本当にありがたいです。しかし皆が頑張った結果が、あのような良い内容の試合につながったと思っていますので、僕としても逆に皆さんに感謝したいです。敗けましたけどネ!(笑)」


 「二については、よっちゃんは地肩が強く馬力もあるんだけど、どうしても粗削りで、最初の内はネットから離れてしまった二段トスでも頑張って打っていたのに、ゲームが進むにつれて通常のトスや二段トスに突っ込み過ぎて、アタックを打つポイントがバラバラになってしまい、このままレフトエースのポジションで使い続けると、せっかくつないだボールをミスで失点する可能性が高いと判断したので、ベンチに下げたんです。」


 「三については、マークしなくて良いと言った速攻にブロックを飛んだこと。1回ならまだしも2回目となると、監督と違う意図があると考えベンチに下げました。その意図がもしレシーバーのことを考えてのことだとしたら、その優しい気持ちは買いますが、疲れていても監督の指示を聞いて、速攻に対して必死にレシーブをしようとしているメンバーに対し、むしろレシーバーを信用していないの?と言いたいです。結果、コンビが合わない速攻がブロックに当たったりすることによって、せっかくのレシーブ機会を奪ってしまったので、交代させたんです。」


 「四は、確かにヨシちゃんのプレーは如何なものかと思わざるを得ません。しかし全体的に良い内容の試合を続けている状況で、監督がヨシちゃん一人を指摘することの方が、チームプレーを乱す可能性があると思って自重しました。店での総括で指摘しなかったのは、部外者がいる中、ヨシちゃんをはじめ個人を指摘すれば、ヨシちゃんをはじめとする個人のプライドを傷つけると思ったし、さっき彩姉さんにも言いましたが、自分達がチームプレーについて自覚してくれないと意味がないと考えているので、言いませんでした。次の練習の時には試合の総括をあらためてするつもりです。しかし、今思い直しましたが、ヨシちゃんを含め、個々にチームプレーについて説くことは、しないことにします。出来れば自覚を促したいです。」


 「五は、基本的な練習(普段の練習でやっている、パス・サーブなど)を、精度を高めるため引き続きするつもりでです。また、よっちゃんについては、アタックの技術的指導をしたいと思っています。そして二段トスやチームプレーの練習にも時間を使いたいと思っています。そのためには全員が早い時間に集まれることを希望します。出来る範囲で良いから。」


 「六は、」と陽介が話し始めようとすると、大御所の三輪さんが、


 「陽ちゃん、そんなに永竹クラブのことを考えてベンチにいたの?、ありがとう。陽ちゃんがどう思っているか分からないけど、このまま監督を続けてくれることを、ここで約束してくれないかしら?」と、陽介の話しを遮った。


 陽介は「1年間で優勝出来なければ、その時皆さんで検討して下さい。と言いましたので、それまでは皆さんが、辞めろ!と言うまでは監督を務めさせていただきたいと思っています。ただし、皆さんが僕を信じて受け入れてくれることが大前提ですが…」


 大御所の三輪さんは、「陽ちゃん、こちらからもお願いしたいです。宜しくお願いします」と言って、頭を下げてくれた。


 彩姉さんも、その他の人も頭を下げてくれた。


 そして、彩姉さんが、「今日は本当に気分が良いぃ~!、ママぁ~一緒に飲もうよ!」


 陽介は、「僕は、そろそろ…」と立ち上がったが、ジャイアントパンダの和気ちゃんが、たくましい両腕で陽介の両肩を押さえつけ、「座んな!」とイスに戻した。


 さすがに大御所2人は、しばらくしたら帰ったが、結局2時過ぎまで、しかも店のママ同席で飲みまくったらしい。陽介の記憶は24時頃からない。


 恐ろしや、猛獣大宴会!!!!! 

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