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3月公式戦 家庭婦人大会 決勝戦 13

 大会本部役員は、連盟顧問に「体育館は、次の予定が入っているので、18時までの延長は許可しますが、それ以降は使用不可とのことです」と報告した。現在の時刻は17時27分。そもそも17時30分までの使用申請だったらしい。


 連盟顧問は、「表彰式は、体育館の外でやれば良い。可能な限り試合を続けさせなさい。」と言った。


 現在、永竹クラブ8-13蕨クラブである。


 双方のベンチにも、そのことが漏れ聞こえて来た。するとマネージャーの彩姉さんが、突然慌て出し、バックから携帯電話を取り出して電話をしはじめた。(ちなみに、ルール上、試合中のコートとベンチでの通話は、絶対に許されない。この場合黙認であった)


 何処に電話しているのかと思ったら、「もしもし、永竹クラブの彩ですけど。今日18時から予約してるんだけど、18時30分~45分スタートに変更してもらえないかしら?、あっそ、大丈夫。ありがとう!、じゃぁねぇ~」と、何と大会終了後の『これからの時間』で使用する、いつもの中華料理屋への電話だった。


 この状況で、良くそんなところに気がまわるなぁ~と、感心したものの、それどころではない。


 永竹クラブのサーバーは#3キーちゃん。しかし#3キーちゃんは、二本のサーブをミスした。皆な限界に近い状況だ。


永竹クラブ8-14蕨クラブ


 蕨クラブのサーブ。


 バックレフト#13シズさんがレシーブ。乱れてハーフセンター#9井口ちゃんが、ライト#1ヨシちゃんに二段トス。


 #1ヨシちゃんがストレートコースにアタックを打つ。


 蕨クラブの2枚ブロックは、それを大きくワンタッチ。バックレフトがライトアタッカーに二段トス。


 蕨クラブのライトアタッカーは、意図しないフェイント。


 永竹クラブは、動けなかった。陽介は最後のタイムアウトをとった。


永竹クラブ8-15蕨クラブ


 陽介は、「もう少しだから、頑張って!」と励ましたが、もはや限界であった。#1ヨシちゃんが、「私にトスを持ってきて、フェイントしないから!」と言った。しかし、#2ヤマちゃんは呼応しなかった。『犬猿の仲』の雪解けはないのだろうか?30秒のタイムアウトが終わり、円陣を組んで#1ヨシちゃんに声掛けをさせ、コートに送り出した。


 主審のサーブ許可の吹笛。


 蕨クラブのサーブが続く。山なりのサーブが永竹クラブに来た。


 バックセンター#3キーちゃんがレシーブ。セッター#18ユカちゃんが、ライト#1ヨシちゃんにトス。


 #1ヨシちゃんは、疲れが見える蕨クラブの若きエースのブロックめがけ、ストレートコースに打った。


 #1ヨシちゃんのアタックは、ブロックを大きくはじき、ブロックアウト。


永竹クラブ9-15蕨クラブ


 永竹クラブのサーバーは#13シズさん。陽介は#11和気ちゃんにメンバーチェンジした。


 #11和気ちゃんは、思いっきりサーブを打った。


 しかし、蕨クラブのハーフセンターがレシーブ。セッターがレフトエースにトス。


 ライト#1ヨシちゃんがワンタッチ。ハーフセンター#9井口ちゃんが、レフト#2ヤマちゃんに二段トス。


 #2ヤマちゃんのアタックは、蕨クラブのバックレフトがレシーブ。


 ハーフセンターが、レフトエースに二段トス。


 若きエースの力のないアタックが、永竹クラブのコートに落ちた。


 永竹クラブは、誰も動けない。声すら出ない。瀕死である。


 陽介は、#13シズさんを、すぐにコートに戻した。


 #11和気ちゃんは、「ごめんよ。」と言って下を向いたが、一生懸命打ったサーブを、誰も責めることは出来ない。陽介は、「一生懸命やっているのは、全員分かってるから、下を向かないで応援しよう!」と言った。


永竹クラブ9-16蕨クラブ


 蕨クラブのサーバーは、若きエース。最後の力を振り絞ってサーブを打った。


 バックレフト#13シズさんがレシーブも、はじかれる。バックセンター#3キーちゃんが必死に追うも、とどかず、サービスエース。


 蕨クラブは、全員ガッツポーズ。


永竹クラブ9-17蕨クラブ


 若きエースのサーブが続く。さすがに、それほど強くないサーブ。


 バックライト#6マメちゃんがレシーブ。しかしダイレクトで蕨クラブのコートに返った。


 蕨クラブは、ハーフセンターがレシーブ。セッターはライトアタッカーにトスを上げた。


 サーブを打った若きエースは、もう前衛のポジションまで戻る体力が残っていない。


 ライトアタッカーが、決めた。


永竹クラブ9-18蕨クラブ

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