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3月公式戦 家庭婦人大会 決勝戦 2

 陽介は、「皆なナイスプレー!、このまま集中して行こう!、相手チームはいつもと違う永竹クラブのサーブにビックリしています。今度は、しつこいレシーブで驚かせてやりましょう!」と言った。その時である。タイムアウトをとってベンチ前に集まっていた蕨クラブから、「何やってるの!あんなサーブ。しっかりレシーブしなさいよ!、何を慌ててるの!」という、大きな声が聞こえて来た。


 永竹クラブの面々は物凄く嫌な顔をしたが、陽介は、「ねぇ、皆な。せっかくだから、もっと慌てさせてあげようよ!、そして黙らせてあげよう!」と言って、コートに送り出した。


 しかしこの決勝戦。A区の連盟史上、最長試合時間を記録する大一番となることを、この時誰も想像していなかった。


 主審のサーブ許可の吹笛。永竹クラブのサーバーは依然として#9井口ちゃん。


 鋭いサーブが、蕨クラブのコートに向かう。


 蕨クラブのバックセンターがレシーブ。少し乱れてレフトアタッカーに二段トス。


 蕨クラブの若きレフトエースは、思いっきり打つ。


 永竹クラブは、ライト#1ヨシちゃんと中衛#11和気ちゃん(ジャイアントパンダ)の2枚ブロック。


 #11和気ちゃんがワンタッチして、バックライト#6マメちゃんがライト#1ヨシちゃんに後ろからの二段トス。


 #1ヨシちゃんがブロックアウトをとった。


永竹クラブ4-0蕨クラブ


 #9井口ちゃんのサーブが続く。


 今度は当たり所が悪く、平凡なサーブが蕨クラブのハーフセンターに向かう。


 蕨クラブのハーフセンターがレシーブ。セッターがレフトアタッカーにトス。


 馬力のあるアタックが永竹クラブのコートに突き刺さる。


永竹クラブ4-1蕨クラブ


 陽介はベンチの席を立って、「切り替えて、次、次!」とコートに向かって声をかけた。


 蕨クラブのサーブ。蕨クラブの第一サーバーはレフトの若きエース。


 陽介は、蕨クラブの予選の戦い方を観戦して、この若きエースがサーブを打った後、走って前衛レフトのポジションまで戻ってくることを知っていた。決勝戦が始まる前、メンバーにそのことを伝え、若きエースがサーブの時は、トスも二段トスも出来るだけライトアタッカーの#1ヨシちゃんに上げるように指示していた。若きエースが自分のポジションに戻ってブロックを飛ぶ時、ライトアタッカー#1ヨシちゃんの前のブロックが間に合わなくなる可能性が高いからだ。


 力強いサーブが、永竹クラブを襲う。


 バックセンター#3キーちゃんがレシーブ。二段トスをハーフセンター#9井口ちゃんがライト#1ヨシちゃんに上げる。


 #1ヨシちゃんは、若きエースがポジションに戻り切れていないのを見て、ブロックがないストレートコースにアタックを打って決めた。


 永竹クラブはガッツポーズ。皆な陽介の方を見た。陽介は笑顔でうなずいた。


永竹クラブ5-1蕨クラブ


 永竹クラブのサーブは#3キーちゃん。蕨クラブのバックレシーバーに向かってサーブを打った。


 蕨クラブはレシーブから二段トスをレフトアタッカーに上げる。若きエースのアタック。


 永竹クラブはレシーブ出来ず、決まった。


永竹クラブ5-2蕨クラブ


 蕨クラブのサーブ。強いサーブがバックセンター#3キーちゃんに向かって来た。


 #3キーちゃんはレシーブ。二段トスをバックレフト#4川さんが二段トス。しかしドリブルの反則。


永竹クラブ5-3蕨クラブ


 続けて蕨クラブの強いサーブが、永竹クラブに向かって来る。


 バックライト#6マメちゃんがレシーブ。乱れたがハーフセンター#9井口ちゃんが、レフト#17よっちゃんに二段トス。


 打ち損ないのアタックが蕨クラブのコートに入る。


 蕨クラブは、バックライトがレシーブ。セッターがレフトアタッカーに上げて、決めた。


永竹クラブ5-4蕨クラブ


 蕨クラブの強いサーブが続く。


 中衛レフト#2ヤマちゃんがレシーブ。セッター#18ユカちゃんが、レフト#17よっちゃんにトスを上げる。


 #17よっちゃんはブロックアウトをとった。


永竹クラブ6-4蕨クラブ


 以降この第一セットは、一進一退が続き、『永竹クラブ24-22蕨クラブ』で、永竹クラブがとった。


 だがこのセット、ビックリするくらいラリーがなかった。


 永竹クラブのサーブ 対 蕨クラブの若きエースのアタックという構図であった。


 第一セットの所要時間は25分であった。 

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