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弱小ママさんバレーチームというもの 1

 さて、いわゆる『これからの時間』にお付き合いをして泥酔させられた陽介が、記憶に無いとはいえ、永竹クラブへの練習参加を義務付けられてから早1ヶ月、陽介はだいぶ地元のママさんに慣れてきた。もっとも地元のママさんだから、知っている人は当然多い。しかしここで『知っている顔』と言わなかったのは前述の理由からだが、いくら地元のお姉さん達とはいえ、それは大昔の話し。陽介同様にみんな歳を重ねたのだ。


 ある日の練習に見知らぬ人が来た。勿論永竹クラブのメンバーなのだが、久しぶりに練習に来たらしい。

 「陽ちゃん、久しぶり!、永竹クラブの練習に参加してるんだって?体を動かすことは良いことだから、頑張って続けてね!」


 「ハイ」と陽介は答えたが、その顔に全く覚えがない。それもそのはず、これから練習だというのに化粧を売れない演歌歌手なみに厚塗りしているのだから…。ちなみに永竹クラブは仕事をしている人も多かったので、やむを得ないことではあった。


 当時永竹クラブは東京都A区のバレーボール連盟に加盟しており、そこの女子大会に出場していた。


 連盟に加盟しているというと聞こえが良いが、実際には家庭婦人(ママさん)に10チーム、一般に6チーム、両方に加盟しているチームを含め、述べ16チームしか加盟しておらず、6人制のバレーボールは競技として行っていなかった実にバレーボール人口の少ない連盟に加盟していた。


 ちなみに東京都で言えば、A区やB区、C区に代表される極めてその区の連盟に加盟しているチーム数が少ない地域、またD区、E区、F区のように、連盟自体が区の連盟、家庭婦人の連盟というように2つあり、特に家庭婦人連盟に加盟チームが多い地域では、その大会運営も1部~6部、或いは1部~10部など、その各部で8チームずつの試合を行い、昇格や降格などの入替を行ってチーム力を競い合っている。


 当然ながら、チーム数が多い方がレベルは高く、少なければレベルは低い。永竹クラブは、加盟チームが少ない、レベルが低い地域で頑張っていた。




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