表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
44/377

経験したことのないキャプテン選考会議 2

 陽介は、毎年度この選考会議をやっているのかと、大御所に聞いた。大御所曰く「以前、三役(部長・会計・キャプテン)を決める時、候補にあがった人が、その役を出来る出来ないで、大もめにもめたことがあったの。当時の監督(陽介の前任)はさすがに怒り出して、「そんなに嫌がるなら、順番に役をやればいいだろ!」と言ったの。それから栄竹クラブの三役は、持ち回りになったって訳。だからこのことに口を挟むと、またもめるから、陽ちゃんは黙っててね。」とのことだった。


 しかし、陽介は黙っていられなかった。「と言うことは、僕は練習や試合の時、ジャンケンが強いという理由だけのキャプテンと、話しをしなければならないのですか?」と大御所に詰め寄ると、大御所は「シーツ!」と右手の人差し指を口にあてた。


 よっぽど役決めでもめたんだろうなと、「分かりました。じゃあキャプテンも持ち回りで決めればいいのに、今回は何でジャンケンに強い人っていう条件になったんですか?」と陽介が聞くと、「陽ちゃんが、サーブは一番最初の攻撃だっていつも言ってるから、どうしてもサーブ権をとりたいんだって!」とのことだった。


 陽介は「そういうことじゃ、ないだろ!」と、あきれていたが、多少なりともメンバーに、陽介の意思が伝わっている証しだと理解することにした。ただ、だとしたら、どうしてジャンケンの強いキャプテンを決めるのに、1時間30分も必要だったのだろう?と疑問に思った。ましてや、知らない人と相席で待たされた訳だし…。


 その理由を聞いた陽介は、その場でひっくり返った。一同はひっくり返った陽介を見て、「陽ちゃん、飲み過ぎ?、大丈夫?」と言ったが、陽介は引きつった顔で、「全く大丈夫じゃありません!、皆さんは本気でそんなことをしてキャプテンを選んでたんですか?、しかも僕を1時間30分も待たせて!?」


 一同、「そうだけど、何か問題があったかしら?」と、不思議そうに陽介に言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ