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不思議な娘 ヤマちゃん 2

 ヤマちゃんは責任感が強く、試合に敗けたのは自分がアタックを決められなかったせいだ!と、本当に思っていたらしい。しかし前にも述べたが、永竹クラブが敗けるのはそれが原因ではない。アタックを打たせるまでのレシーブやつなぎの過程に問題があるからだ。バレーボールはチームプレー。決して一人では出来ない。さらに言えば「多くのスポーツの成果は、長年培ってきた経験の積み重ねであり、理屈ではない」。ようは、ただただ試合に勝つための練習が足らなかっただけで、一人の責任ではなく監督を含むチーム全体の問題、あるいは責任なのだ。


 しかしながらヤマちゃんは、自分一人に責任があると思うこと、また言うことで納得し満足しているように陽介は感じた。ようするに『悲劇のヒロイン』になりたい癖があるのである。この癖は一般的にもよくある話しかもしれないが、本人はそれで満足なのであろうが、時と場合によっては、まわりは嫌な気分になる。全体の問題をその人が一人で背負おうとすることで、他の人に対しあてつけのように思える時がある。それが万度だと、当然もめごとになる。


 ヤマちゃんは後に病にみまわれ、休部することになるのだが、復活して戻ってくる時、陽介はヤマちゃんの癖について、勇気を出して話し合った。バレーボールはチームプレー、一人だけで責任を背負うことは出来ないと…。


 そして、ヤマちゃんが復活後、チームの要として大活躍をすることになる。

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