都大会を目指す永竹クラブ。11月の一般大会 3
スリーメディスンのサーブが続く。
永竹クラブはハーフセンター#16イソちゃんがオバーでレシーブ。セッター#6マメちゃんはレフト#2ヤマちゃんにトスを上げた。
#2ヤマちゃんは、スリーメディスンの高い2枚ブロックめがけ思いっきりアタックを打った。
しかしスリーメディスンのナイスブロック。ボールは永竹クラブコートに落ちた。
陽介は、早目にタイムアウトを要求した。
永竹クラブ3-3スリーメディスン
ベンチに戻ったメンバーに、「相手の前衛が高いから、相手のブロックが揃っている時はリバウンドを取ってしつこく何回も攻撃を繰り返そう!、相手のサーブはあまり威力がないようだからしっかりとサーブレシーブから攻撃を丁寧にしつこく繰り返そう!、そして安易にチャンスボールを返すのではなく、しっかりとコート奥を狙うように!、サーブがまわってきたら、練習してきたように速くて低くて奥まで届くように打とう!」と陽介は指示を出し、メンバーをコートに戻した。
タイム明けスリーメディスンのサーブが続く。
永竹クラブはバックセンター#3キーちゃんがレシーブ。セッター#6マメちゃんはライト#1ヨシちゃんにトス。
#1ヨシちゃんは、これまた高い2枚ブロックからリバウンドとった。
そのボールを、ホローしていたバックライト#9井口ちゃんがオーバーでセッター#6マメちゃんにパス。
#6マメちゃんはバックトスでレフト#2ヤマちゃんにトス。
#2ヤマちゃんも高い2枚ブロックからリバウンドをとる。そのボールを中衛レフト#8ハリちゃんがホロー。そしてハーフセンター#16イソちゃんは、ライト#1ヨシちゃんに二段トスを上げた。
#1ヨシちゃんは、その二段トスを高い2枚ブロックめがけアタックを打ち込んだ。
スリーメディスンは、2枚ブロックがワンタッチ。バックライトが中衛レフトに二段トスを上げるもネットか離れてしまい、中衛レフトがチャンスボールを返した。
永竹クラブは、「チャンス!、チャンス!」と大きな声を出して、攻撃の体勢に入る。
ハーフセンター#16イソちゃんがセッター#6マメちゃんにオーバーで丁寧にパス。
レフト#2ヤマちゃんが「レフト!レフト!」と大きな声でトスを呼ぶ。ライト#1ヨシちゃんも「マメちゃん、トス持って来て!」と打つ気満々で大きな声でトスを呼ぶ。さらに中衛レフト#8ハリちゃんが「センター、セミでいいよ!」とこれまた大きな声でトスを呼んだ。
それぞれのアタッカーの前には、スリーメディスンの高いブロックが待ち受けている。
#6マメちゃんは、「レフトォォォ~!!!」と大きな声でトスを上げた。
と思ったら、トスフェイント。
スリーメディスンの面々は、1歩も動くことが出来なかった。
「ナイスフェイント!!!」メンバーが#6マメちゃんの所に駆け寄り、頭を激しく撫でるやら、お尻を叩くやら、中にはマメちゃんの顔面を両手で挟み左右に揺さぶり、喜びを表現していた。
陽介もベンチを立ち上がり、「ナイスフェイント!」と大きな声で言い、拍手を贈った。ベンチの3人も立ち上がってガッツポーズをしていた。
陽介は合わせて「切り替えてぇ~!、次のプレーに集中して!」と大きな声を出して、引き締めることも忘れなかった。
永竹クラブ4-3スリーメディスン
永竹クラブのサーバーは、#3キーちゃん。
何か、#9井口ちゃんと短く打合せをしてからサーブを打った。
スリーメディスンはバックレフトがレシーブ。やや乱れたボールをセッターが走り込んでレフトアタッカーにトス。
レフトアタッカーはネットから離れたトスを、高身長を生かしてアタックを打ったが、トスがネットから離れた分打点が低くなり、永竹クラブの2枚ブロックに当たった。
永竹クラブは、そのワンタッチボールを中衛レフト#8ハリちゃんがライト#1ヨシちゃんに二段トス。
#1ヨシちゃんは、ネットに近い二段トスをスリーメディスンの高い2枚ブロックめがけ押し込んだ。
その時、主審の吹笛。
スリーメディスンのオーバーネットの反則だ。(9人制バレーボールは、ブロックのオーバーネットは反則となる)
#1ヨシちゃんは、ガッツポーズ。
メンバーも駆け寄りハイタッチを交わした。
陽介は、この前衛は6人制を長く経験をしていて、この大会で良い成績をおさめようとスリーメディスンが自社の事業所から選手を募ったのだと感じた。
一般大会の企業チームは、こういう事が出来るから厄介だ。(勿論、試合当日に構成員はA区在住か、A区在勤でなければならない。仮に優勝しても構成員に不備があった場合は、試合を没収され優勝は取り消しとなる。)
永竹クラブ5-3スリーメディスン