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経験を積んだ永竹クラブ 5月一般大会 22

 #17よっちゃんのサーが続く。


 「ソーレ!」観客席からかけ声。


 #17よっちゃんは、思いっきりサーブを打った。


 と、同時に観客席から「レシーブに入って!!!」と激が飛ぶ。


 ドリーム化繊は、バックレフトがレシーブするも、#17よっちゃんのサーブの威力に押され、左斜め前方にはじいた。


 そのボールを若いレフトアタッカーがホロー。3コンタクト目を中衛レフトがチャンスボールで返した。


 永竹クラブは、「チャンス!、チャンス!」と声を出し、攻撃の体勢に入った。


 観客席からも「チャンス!、チャンス!」と大きな声援が飛ぶ。


 バックライト#9井口ちゃんが、セッター#6マメちゃんにオーバーでパス。#6マメちゃんはライト#1ヨシちゃんにトス。


 #1ヨシちゃんは、乱れたサーブカットをホローして、まだ体勢が完全ではないドリーム化繊の若いレフトアタッカーと中衛レフトの2枚ブロックめがけアタックを打ち、ブロックアウトをとった。


 全員ガッツポーズ!


 アタックを決めた#1ヨシちゃんが、サーブで相手のレシーブを崩した#17よっちゃんの所に駆け寄り、ハイタッチ。


 「ナイスサーブ!、もう1本お願いネ!」と声をかけた。


永竹クラブ17-14ドリーム化繊


 #17よっちゃんのサーブが続く。


 「ソーレ!」観客席からのかけ声。


 ドリーム化繊は、#17よっちゃんの強烈なサーブをバックセンターがナイスカット。


 セッターは、走り込んできた中衛レフトにBクイックのトスを上げ、決めた。


永竹クラブ17-15ドリーム化繊


 ドリーム化繊のサーブ。


 しかし第一サーブをネットにかけた。


 続く第二サーブ。


 緩いサーブが永竹クラブコートに向かって来た。


 バックレフト#17よっちゃんがそのサーブをオーバーでセッター#6マメちゃんに返す。#6マメちゃんはレフト#2ヤマちゃんにトス。


 #2ヤマちゃんは、ドリーム化繊の2枚ブロックめがけアタックを打つ。


 ドリーム化繊の2枚ブロックが、「ワンチーぃ!」と大きな声。


 そのボールは、やや永竹クラブコートより、ネット上に高く上がった。


 #2ヤマちゃんは、アタックを打ちなおそうとスタンディングジャンプでアタックの体勢に入る。


 ドリーム化繊の2枚ブロックも、あらためてブロックを飛ぶ準備に入る。


 #2ヤマちゃんが、力強くアタックを打った。


 だが、#2ヤマちゃんのアタックはドリーム化繊の2枚ブロックに、シャットアウトされてしまった。


 しかし、主審のジャッジは永竹クラブの得点。


 ドリーム化繊のブロックが、オーバーネットの反則だった。


 #2ヤマちゃんは、胸を撫で下ろしながら、「危ねぇ~」と言いながらセッター#6マメちゃんに、「今度は綺麗に決めるからネ!」と言った。


永竹クラブ18-15ドリーム化繊


 永竹クラブのサーバーは、#2ヤマちゃん。


 陽介はすぐさまベンチを立ち上がり、#17よっちゃんを前衛レフトにポジションを移し、本来前衛に上がる予定のバックセンター#3キーちゃんに、バックレフトに入るように指示をした。


 合わせてセッター#6マメちゃんを陽介の近くまで呼び寄せ、小声で「相手は絶対にレフト#17よっちゃんにトスを上げると思っているから、中衛レフト#8ハリちゃんか、状況によってはライト#1ヨシちゃんにトスを上げるように!」と指示を出した。


 主審のサーブ許可の吹笛。


 「ソーレ!」と観客席からのかけ声。


 ドリーム化繊は、バックライトがレシーブ。乱れてコート中程に上がったボールをハーフセンターがライトアタッカーに二段トス。


 しかしライトアタッカーは、離れた二段トスを打ち切れず、軽くはたいて永竹クラブコートに返した。


 永竹クラブは、サーブを打ち終わりバックセンターに入っている#2ヤマちゃんが、アンダーで丁寧にセッター#6マメちゃんにパス。


 観客席も絶対に#17よっちゃんにトスが上がると思っていたので、「よっちゃんさ~ん!!!」と大声援。


 当の#17よっちゃんも、打つ気満々だ!


 そこへ、陽介の指示を守ったセッター#6マメちゃんが、中衛レフト#8ハリちゃんにセミのトス。


 レフトに入っている#17よっちゃんのアタックに絞ってブロックを準備していたドリーム化繊の2枚ブロックは、予期しない攻撃に動けなかった。


 中衛レフト#8ハリちゃんは、ノーブロックの状態から綺麗にアタックを決めた見せた。


 セッター#6マメちゃんも、中衛レフト#8ハリちゃんも笑顔でガッツポーズ!


 メンバーも駆け寄り、ハイタッチ。


 だが、ただ一人、ハトが豆鉄砲を喰らったような表情でキョトンとしている、#17よっちゃんの姿がそこにあった。


 全く状況がつかめていない様子だ。


 #17よっちゃん自身が、あっさりとセッター#6マメちゃんのトス回しに振られてしまった。


 観客席の某体育大学生さんも、#6マメちゃんのトス回しに振られてしまった様子で、笑いながら「ナイストス!!!」と拍手をおくっていた。


永竹クラブ19-15ドリーム化繊

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