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経験を積んだ永竹クラブ 5月一般大会 18

 ドリーム化繊のサーブが続く。


 永竹クラブは、負傷を抱えながらコートに戻ったバックライト#9井口ちゃんがレシーブ。コート中程に上がったボールをハーフセンター#16イソちゃんがライト#1ヨシちゃんに二段トス。


 #1ヨシちゃんは、ドリーム化繊の2枚ブロックめがけアタックを打ったが、シャットアウト。


 流れが相手チームにあるというのは、実に恐ろしい。


 決してドリーム化繊の2枚ブロックが綺麗に揃っていた訳ではない。むしろ中衛レフトのブロックは遅れ気味で、適当に飛んだ位置に#1ヨシちゃんのアタックが飛んできて、たまたまシャットアウトしてしまった感じだ。


 陽介は#1ヨシちゃんに、「良い所に打ったよ!、このままでいいからネ!、心配しないで!、切り替えて!、切り替えて!」と大きな声で言った。


永竹クラブ2-9ドリーム化繊


 ドリーム化繊のサーブが続く。


 永竹クラブは、バックレフト#13シズさんがレシーブ。これも少し乱れハーフセンター#16イソちゃんが、レフト#2ヤマちゃんに二段トス。


 #2ヤマちゃんは、ドリーム化繊の2枚ブロックからブロックアウトをとった。


 やっとドリーム化繊の連続サーブが切れた。


永竹クラブ3-9ドリーム化繊。


 観客席の某体育大白装束のジャージ御一行様から、「さぁ、これから、これから!。このセットで決めるよ!、永竹クラブ集中して!、井口ちゃんさ~んナイスサーブお願いしま~す!」と大きな声が飛んだ。


 全く、応援はありがたい。永竹クラブの面々は連続得点で意気消沈していたが、この声援で我に返った。


 #9井口ちゃんのサーブ。左手で痛い顔を一度押さえてから、バックセンター#3キーちゃんと一言交わし、サーブを打った。


 観客席から、「ソーレ!」とかけ声。


 ドリーム化繊はバックレフトがレシーブ。しかしそのボールをコート左にはじき出してしまった。


 サービスエース。


 メンバーがいつものように、サーブを打った#9井口ちゃんのところに駆け寄って来た。


 しかし#9井口ちゃんは自らの左手を前に出し、拒否のポーズ。


 やはり顔面が痛いのであろう。ハイタッチの衝撃を受けないための行動だった。


 観客席から、「ナイスサーブ井口ちゃんさ~ん!、もう1本お願いしま~す!」と大声援だ。


 普段は、声援や誉め言葉にあまり反応をしない、普段の言動に今一つ難がある#9井口ちゃんだが、某体育大の声援に右手を上げて応えた。


 陽介は、「珍しいこともあるもんだ!、#9井口ちゃんも心から有難いと感じたのだろう。」と思った。


 #9井口ちゃんのサーブが続く。


 観客席から、「ソーレ!」とかけ声。


 ドリーム化繊はバックセンターがレシーブ。チョッと大き目のサーブカットをセッターがジャンプして若いレフトアタッカーにトス。


 しかし主審の吹笛。ドリブルの反則だ。


 観客席から、「ラッキー!」と大きな声。


 流れが永竹クラブに戻って来たかも知れない。


永竹クラブ4-9ドリーム化繊


 #9井口ちゃんが、痛い顔面面を押さえながらサービスエリアに向かう。


 観客席から、「井口ちゃんさ~ん、もう1本お願いしま~す!、ソーレ!」と声援。


 ドリーム化繊はバックセンターがレシーブ。セッターは若いレフトアタッカーに低い平行トスを上げた。


 若いレフトアタッカーは、永竹クラブの2枚ブロックを避け、思いっきりアタックを打ち込む。


 永竹クラブは、そのアタックをハーフセンター#16イソちゃんがオーバーで上に上げた。そしてそのボールをバックライト#9井口ちゃんが、オーバーでレフト#2ヤマちゃんに二段トス。


 #2ヤマちゃんは、ドリーム化繊の2枚ブロックめがけアタックを打つ。


 ドリーム化繊の2枚ブロックの内、中衛ライトが「ワンチぃ~!」と大きな声を出す。そしてそのワンタッチボールをバックセンターがアンダーで、若いレフトアタッカーに二段トス。


 若いレフトアタッカーは、永竹クラブの高い2枚ブロックからリバウンドをとり、そのボールを中衛レフトがセッターにパス。セッターは再び若いレフトアタッカーにトス。


 ところがそのトスがネットから離れ、若いレフトアタッカーは軽く叩いてチャンスボールを返した。


 永竹クラブは、バックライト#9井口ちゃんがオーバーでセッター#6マメちゃんにパス。#6マメちゃんはここで暫くぶりに中衛レフト#8ハリちゃんにセミのトス。


 #8ハリちゃんは、ノーブロックのドリーム化繊コートに思いっきりアタックを打ち込んで、決めた。かと思ったら、ドリーム化繊の若いレフトアタッカーがナイスレシーブ。セッターが走り込んで再び若いレフトアタッカーにトス。


 若いレフトアタッカーは、レシーブしたばかりで体勢が整わずチャンスボールを返した。


 永竹クラブは、ハーフセンター#16イソちゃんがオーバーでセッター#6マメちゃんにパス。#6マメちゃんはライト#1ヨシちゃんにトス。


 #1ヨシちゃんは少し離れたトスを5分ほどの力で、ドリーム化繊の2枚ブロックからリバウンドをとる。そして自らそのリバウンドボールをセッター#6マメちゃんにパス。#6マメちゃんはもう一度ライト#1ヨシちゃんにトス。


 #1ヨシちゃんは、ドリーム化繊の2枚ブロックめがけアタックを打つ。


 ドリーム化繊は、2枚ブロックの内、若いレフトアタッカーがワンタッチ。そのワンタッチボールをバックレフトが中衛レフトにアンダーで二段トス。


 中衛レフトは軽くアタックを打ち、永竹クラブの中衛レフト#8ハリちゃんからワンタッチ。そのボールをバックセンター#3キーちゃんがライト#1ヨシちゃんに二段トス。


 #1ヨシちゃんは、離れた二段トスを打ち切れずチャンスボールを相手コートに返した。


 ドリーム化繊は、「チャンス!チャンス!」と大きな声を出して攻撃の準備。


 ハーフセンターがオーバーでセッターにパス。セッターは低い平行トスを若いレフトアタッカーにトスした。


 若いレフトアタッカーは、永竹クラブの高い2枚ブロックめがけアタックを打ち込んだが力尽き、そのボールはネットを越えなかった。


 長いラリーを制した永竹クラブに、観客席の某体育大大応援団は大はしゃぎ。


 有難いことである。


 しかし、当の永竹クラブの面々は、長いラリーに息が上がり、笑顔ではあるがガッツポーズは出せない状態だった。


 ドリーム化繊は、たまらずタイムアウトを要求した。


永竹クラブ5-9ドリーム化繊 

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