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経験を積んだ永竹クラブ 5月一般大会 12

 両チームが見上げた観客席には、上下白色のジャージに身を包んだ若い女性の集団が陣取っていた。


 中には、永竹クラブの面々に手を振っている者もいた。


 陽介も永竹クラブのメンバーも、ましてやドリーム化繊のメンバーも、その集団が何者なのかサッパリわからなかったが、明らかに永竹クラブを応援しているように思えた。


 永竹クラブのサーバーは#3キーちゃん。


 #3キーちゃんがサーブを打つと、「ソーレ!」とその集団が大きな声をかけてくれた。


 ドリーム化繊はバックセンターがレシーブ。ハーフセンターが若いレフトアタッカーに二段トス。レフトアタッカーは永竹クラブの3枚ブロックめがけ思いっきりアタックを打った。


 永竹クラブがブロックに飛ぶと、「シャット~!!!」とまたもや大きな声で声援が飛んだ。


 永竹クラブは、3枚目のブロック#2ヤマちゃんがワンタッチ。そのボールを中衛レフト#8ハリちゃんがライト#1ヨシちゃんに二段トス。#1ヨシちゃんがアタックを打とうとジャンプすると、「決めろ~!!!」と大きな声援が飛んだ。


 #1ヨシちゃんは、ドリーム化繊の2枚ブロックからブロックアウトをとった。


 「いいぞ~、永竹~!!!」と大声援だ。


 何者かはわからないが、応援をしてもらうのは、ありがたいことだ。


永竹クラブ4-6ドリーム化繊


 #3キーちゃんのサーブが続く。


 「ソーレ!」声援を背に受け、#3キーちゃんは力強いサーブを打った。


 ドリーム化繊はバックレフトがレシーブを試みるも、後方にはじいた。


 サービスエース。「いいぞ~、永竹!、ナイスサーブ!」


 次のサーブを打つためにエンドラインに下がる途中、#3キーちゃんは観客席を見上げ軽く会釈した。


 するとその会釈に反応した白装束の集団が、一斉に#3キーちゃんに手を振って応えた。


 陽介も、永竹クラブも、ドリーム化繊も、皆な#3キーちゃんの関係者だと思ったに違いない。


永竹クラブ5-6ドリーム化繊


 #3キーちゃんのサーブが続く。


 ドリーム化繊はバックライトがレシーブ。#3キーちゃんのサーブの威力に負けてそのボールは前方に高々と上がった。


 そのボールを、ライトアタッカーが必死にジャンプしてオーバーでつなごうとしたが、主審の吹笛。


 ライトアタッカーのドリブルの反則。


 「ラッキー!!!」黄色い声援が飛び、大きな拍手が永竹クラブに贈られる。


 ドリーム化繊はタイムアウトをとった。


永竹クラブ6-6ドリーム化繊


 ベンチに戻って来たメンバーは、「キーちゃん、大応援団じゃない!、凄いよ。ドリーム化繊は絶対にやりにくいよ!、この声援にのってこのまま行こうよ!」と笑顔で言った。


 陽介も、「ありがたい声援だから、これを味方につけて頑張ろう!」と笑顔で言ったが、当の#3キーちゃんは、「あのぉ、私、あの人たち知らないんだけど…。」と言ったので、全員「うそぉ~!?、じゃぁ、誰なのよ?」と顔が固まってしまった。


 慌てて陽介は、「そいつはビックリだけど、いずれにせよ永竹クラブを応援してくれていることに間違いはなさそうだから、このまま頑張ろう!」と言って、コートに送り出した。


 陽介も、ベンチの#11和気ちゃんをはじめとするメンバーも、顔を見合わせ「あの白装束の御一行は、一体何者なんだろうね?、私達に手を振っている人もいるけど…?」


 疑問だらけのまま、タイム明け#3キーちゃんのサーブが続く。


 「ソーレ!」という声援の中、強烈なサーブを打ち込んだ。


 ドリーム化繊は、バックセンターがレシーブ。乱れたボールをハーフセンターが若いレフトアタッカーに二段トス。


 レフトアタッカーは、高い永竹クラブの3枚ブロックめがけアタックを打ち込み、ブロックアウトをとった。


永竹クラブ6-7ドリーム化繊


 白装束の面々が、「切り替えて!切り替えて!、ワンカット!ワンカット!」と声援を飛ばす。


 ドリーム化繊のサーブ。今度もレフト#17よっちゃんを狙って来た。


 #17よっちゃんは、オーバーでそのサーブを真上に上げた。後ろからそのボールをバックレフト#6マメちゃんがライト#1ヨシちゃんに二段トス。


 #1ヨシちゃんは少し離れた二段トスを、お構いなしで思いっきり左腕を伸ばしてアタックを打ち込んみ、ドリーム化繊の2枚ブロックをはじき飛ばした。


 #1ヨシちゃんは、ガッツポーズ。メンバーが駆け寄りハイタッチ。


 観客席の白装束ジャージの御一行も、一緒にハイタッチ。さらには「ナイスカットぉ~!、いいぞ17番!」と、#17よっちゃんにも声援が飛んだ。


永竹クラブ7-7ドリーム化繊


 ベンチでは、陽介をはじめ皆な顔を見合わせながら「誰だろう…?」と考えている様子だった。


 その時、陽介に「陽ちゃん、今日も頑張ってるね~!、今日は優勝出来るかな?」と声をかけて来た人がいた。

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