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経験を積んだ永竹クラブ 5月一般大会 3

 #3キーちゃんのサーブが続く。


 今度もバックライトを狙った速くて低いサーブ。


 プーアルのバックライトは、「またかよ!」という表情でレシーブ。乱れたボールをハーフセンターがライトアタッカーにトス。


 ライトアタッカーは、永竹クラブの2枚ブロックからブロックアウトをとった。


永竹クラブ8-2プーアル


 プーアルのサーブ許可の吹笛があるまでのわずかな時間、バックライト#9井口ちゃんとバックセンター#3キーちゃんと中衛レフト#8ハリちゃんとレフト#2ヤマちゃんが集まって、一言二言打合せをしているように見えた。


 プーアルのサーブ。


 永竹クラブは、ハーフセンター#16イソちゃんがレシーブ。セッター#6マメちゃんはレフト#2ヤマちゃんにトス。


 #2ヤマちゃんは、相手の2枚ブロックを避け、インコースにアタックを打ち込んだ。


 プーアルはレフトアタッカーがレシーブ。セッターまで返らないボールをハーフセンターが再びレフトアタッカーに二段トス。


 レフトアタッカーは、#2ヤマちゃんのアタックが強烈なので尻もちをつき、立ち上がるまで少し時間がかかってしまったので、二段トスを打ち切れず軽く叩いて永竹クラブコートに返した。


 そのボールを#13シズさんがセッター#6マメちゃんに丁寧にパス。#6マメちゃんはライト#1ヨシちゃんにバックトス。


 #1ヨシちゃんは、#2ヤマちゃんと同じように相手の2枚ブロックを避け、アタックを打ち込んだ。


 プーアルは、バックライトがレシーブ。こちらもセッターにとどかなかったボールをハーフセンターがライトアタッカーに二段トス。


 ライトアタッカーは、永竹クラブの2枚ブロックめがけアタックを打った。


 永竹クラブは、中衛レフト#8ハリちゃんがワンタッチ。そのボールをバックライト#9井口ちゃんが直接レフト#2ヤマちゃんに二段トス。


 #2ヤマちゃんは、プーアルの2枚ブロックからブロックアウトをとった。


永竹クラブ9-2プーアル


 サーブ許可の吹笛までのわずかな時間、今度は全員がコート中程で集まり二言三言打合せをした。


 永竹クラブのサーバーは、#16イソちゃん。


 #16イソちゃんもプーアルのバックライトを狙ってサーブを打った。


 するとセッター#6マメちゃんが、スルスルっと自陣レフト側に歩み寄ってポジショニングした。


 陽介は、何を打合せして#6マメちゃんがレフト側に動いたのかわからなかったが、次のプーアルのプレーを見て、その動きが無意味ではない事がわかった。


陽介が無意味ではないと解釈したのは、


 一、#9井口ちゃんがサーブをバックレフトに集めていたのは、サーブカットが乱れてもレフトアタッカーにトスや二段トスを上げようとするのか確認をしていた。


 二、#3キーちゃんがサーブをバックライトに集めたのは、同じ理由でレフトアタッカーにトスや二段トスを上げようとするのかを確認していた。


 三、#16イソちゃんがバックライトにサーブを集めようとしているのは、#9井口ちゃんと#3キーちゃんの感触から、バックライトがサーブをレシーブすれば、乱れてもライトアタッカーにトスや二段トスが上がる可能性が高いと情報があったから。


 四、#6マメちゃんが#16イソちゃんがバックライトを狙ってサーブを打ったの見て、#9井口ちゃんと#3キーちゃんの情報からライトアタッカーにトスや二段トスが上がる可能性が高いことを知ったので、あらかじめレフトよりに動きフェイントをカバーするためだった。


 五、バックライトにサーブを集めることにより、レシーブの隊形を早く整えレシーブの可能性を高めたり、直接二段トスを上げて攻撃につなげようと考えた。


 であった。


 陽介は、あらためてメンバーの成長を心強く思った。


 さて、#16イソちゃんが狙ったバックライトへのサーブを、プーアルのバックライトは、何とかレシーブ。乱れたボールを、皆なが思った通りライトアタッカーにハーフセンターが二段トスを上げた。


 永竹クラブは、予想通りライトい上がった二段トスに、レフト#2ヤマちゃんと中衛レフト#8ハリちゃんの2枚ブロックが綺麗に揃う。


 プーアルのライトアタッカーは、その2枚ブロックの真後ろにフェイントを落とした。


 あらかじめフェイントのカバーに入っていた#6マメちゃんは、難なくハーフセンター#16イソちゃんに向かってレシーブを上げた。


 #16イソちゃんは、ブロックの体勢からアタックを打つために素早く開いたレフト#2ヤマちゃんに二段トスを上げた。かと思ったら、中衛レフト#8ハリちゃんに低めのトスを上げた。


 #8ハリちゃんは、てっきりレフト#2ヤマちゃんに二段トスが上がると思って#2ヤマちゃん側に寄っていたプーアルの2枚ブロックをよそに、ノーブロック状態の相手コートに鋭くアタックを決めた。


 普段は、中衛レフトと中衛ライトには、陽介の指示でトスが上がらないのが永竹クラブだが、この試合の皆のプレーに、陽介は文句をつける理由が無かった。


 陽介はベンチを立ち上がり拍手をしながら、「ナイスプレー!、皆な凄いネ!、バレーボールのチームみたいだよ!」と冗談交じりで誉めた。


永竹クラブ10-2プーアル


 #16イソちゃんのバックライトを狙ったサーブが続く。


 プーアルのバックライトは、レシーブをするも後ろにはじいてしまった。


 バックライトは執拗に狙ってくる永竹クラブのサーブを明らかに嫌がり、自信すらなくしてしまったようなプレーだった。


 プーアルは、2回目のタイムアウトを要求した。


永竹クラブ11-2プーアル。

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