１２月 遠征 親睦大会 ２５
＃３キーちゃんのサーブが続く。
＃３キーちゃんは、サービスエースで気を良くしたか、またもやサービスライン遥か後方に下がってサーブを打った。
しかし、思いっきり打ったサーブは、国吉クラブコートエンドラインを越えてアウト。
第二サーブに移るが、陽介は第二サーブも思いっきり打つように指示した。
＃３キーちゃんは小さくうなづき、第二サーブを思いっきり打った。
国吉クラブは、無回転で変化の大きな＃３キーちゃんのサーブをレシーブ出来ず、またもやサービスエース。
＃３キーちゃんは、ガッツポーズ。自分の打ったサーブが想像以上に変化をして効力を発揮していることに、大満足の様子だ。
メンバーも駆け寄りハイタッチ。＃１１和気ちゃんは、相変わらず自分のポジションから動かず、「キーちゃん、ナイスサーブ！、このまま行け～！！！」と大きな声で吠える。
ベンチでは猛獣コンビの相方＃１５彩姉さんが、「いいぞ、キーちゃん！、行け～～！！！」と呼応。
永竹クラブ４－２国吉クラブ
＃３キーちゃんの、サービスライン遥か後方に下がって打つサーブが続く。
今度も無回転で大きく変化した。＃３キーちゃんのサーブを打ち出す初速と、冬場の体育館の湿度などが運よくマッチしてのことであろう。いずれにせよ大きな変化をするサーブだった。
国吉クラブは、その大きく変化したボールを中衛ライトがなんとかレシーブ。しかしそのボールは大きく永竹クラブコート、バックセンターの位置に一発で返って来た。
永竹クラブは、バックセンター＃３キーちゃんがレシーブ。かと思ったが、あっさりコートに落ちた。
バックセンター＃３キーちゃんは、サーブを打つためにサービスライン遥か後方、広い体育館の端まで下がりサーブを打っていたため、まだ自分のポジションに戻り切れていなかった。さらにサーブを打つ度にダッシュで自分のポジションまで戻って来なければならず、連続サーブで体力的にも戻れなかったのだ。
陽介も、ナイスサーブだと誉めていたが、＃３キーちゃんが自分のポジションに戻り切れないことは、計算外だった。
永竹クラブのメンバーは、皆な大笑い。公式戦だったら罵声が飛びかねないプレーも、親睦大会では笑いで済んだ。
弱小チームの精一杯のプレーは、時として後先を考えないプレーとなるこがある。
永竹クラブ４－３国吉クラブ
国吉クラブのサーブ。
永竹クラブは、バックライト＃９井口ちゃんがレシーブ。セッター＃６マメちゃんは中衛レフト＃８ハリちゃんにトス。
＃８ハリちゃんは、少し離れたトスを軽くはたき相手コートに返す。
国吉クラブは、小柄なハーフセンターがオーバーで直接中衛ライトに二段トス。中衛ライトがそのトスを永竹クラブコートに打ち込み得点。
陽介が思った通り、国吉クラブの中衛ライトは左利きだった。
永竹クラブは、国吉クラブの攻撃に全く対処することが出来なかったが、バックライト＃９井口ちゃんが「中衛ライトの二段攻撃があるから、そこにトスが上がったらレシーブの準備をしよう！」と、コートのメンバーに声をかけた。
陽介は、チームがその時々の状況で何をすべきかを、選手同士で確認が出来るようになった永竹クラブを嬉しく思った。
永竹クラブ４－４国吉クラブ
国吉クラブのサーブが続く。
永竹クラブは、バックレフト＃４川さんがレシーブ。乱れたボールをバックセンター＃３キーちゃんがレフト＃１７よっちゃんに二段トス。
＃１７よっちゃんは、やや後方から上がった二段トスを打ち切れず、軽くはたき相手コートに返した。
国吉クラブは、またも小柄なハーフセンターがオーバーで左利きの中衛ライトに直接二段トス。
永竹クラブは、中衛レフトの＃８ハリちゃんがブロックに付いたが、国吉クラブの左利き中衛ライトは、その１枚ブロックをアッサリと避けライト＃１ヨシちゃんに向かいシャープなアタックを打ち込んだ。
＃１ヨシちゃんはレシーブを試みるも、はじかれた。
永竹クラブ４－５国吉クラブ
国吉クラブのサーブが続く。
永竹クラブは、ライト＃１ヨシちゃんがレシーブ。セッター＃６マメちゃんはサーブレシーブをした＃１ヨシちゃんにトスを上げた。
＃１ヨシちゃんは、国吉クラブの綺麗に揃った２枚ブロックを避けアタックを打ち込んだ。
国吉クラブは、ブロックのコースに入っていたバックライトがナイスカット。セッターは左利きの中衛ライトに低いセミのトス上げ、中衛ライトはシャープなアタックを決めた。
永竹クラブ４－６国吉クラブ
国吉クラブのサーブは、まだ続く。
勢いのあるサーブが、中衛レフト＃８ハリちゃん・ハーフセンター＃１６イソちゃん・バックセンター＃３キーちゃんの丁度真ん中辺りに落ちた。
サービスエース。国吉クラブの５連続ポイント。
陽介は、タイムアウトを要求した。
永竹クラブ４－７国吉クラブ
