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12月 遠征 親睦大会 12

 八葉クラブのサーブが続く。


 永竹クラブは、バックライト#9井口ちゃんがレシーブ。具合の悪いセッター#18ユカちゃんはライト#1ヨシちゃんにトス。


 ライト#1ヨシちゃんは、八葉クラブの2枚ブロックを避けてアタックを打ち込んだ。


 八葉クラブは、バックライトがナイスカット。セッターはハーフセンターに低いセミのトスを上げて、ハーフセンターが、永竹クラブの具合の悪いセッター#18ユカちゃんの前にフェイントを落とし決めた。


永竹クラブ16-20八葉クラブ


 永竹クラブのメンバーが#18ユカちゃんの所に駆け寄って、#18ユカちゃんの様子を伺っている。


 陽介も、「本当に大丈夫なの?」と、あらためて#18ユカちゃんに聞いた。


 #18ユカちゃんは、陽介に向かい親指を立てて「大丈夫!」とアピールした。


 八葉クラブのサーブが続く。


 物凄く速くて力強いサーブが、永竹クラブコートを襲う。


 バックセンター#3キーちゃんが、「アウト!、アウト!」と大きな声でジャッジ。


 線審は、旗を上げた。


 八葉クラブの第二サーブ。


 速くて低いサーブを打ったが、ネットにかかり、2本のサーブをミスした。


永竹クラブ17-20八葉クラブ


 永竹クラブのサーバーは#1ヨシちゃん。


 八葉クラブはバックセンターがレシーブ。セッターは中衛レフトにBクイックを上げて決めた。


永竹クラブ17-21八葉クラブ


 2セット目に向かうインターバルで、#18ユカちゃんがギブアップ。


 後で分かったのだが、暫くバレーボールから離れていて体力がもたなかったことと、昨日飲めないお酒を一口飲んだことが影響して具合が悪くなったとのこと。大事に至らなくて本当に良かったと、陽介は思った。


 陽介は、#18ユカちゃんに代えてセッター#6マメちゃんを、バックレフト#10芦さんに代えて#17よっちゃんをレシーバーとして起用する布陣で2セット目に向かうことをメンバーに伝えた。


 メンバーは口々に、「八葉クラブのバレーって凄くない?、あんな攻撃見たことないよ!、何か楽しいよね!?」と言った。


 陽介は、「確かに我々が知らないプレーの連続でビックリしてるけど、楽しいと皆が思えるのも凄いことだと思うよ。多分皆が一生懸命プレーしてるからそう思えるんだよ!、このまま自分達のバレーボールをしっかりやって行こう!」と言って、2セット目のコートに送り出した。


 1セット目の最後のサーバーが、永竹クラブの#1ヨシちゃんだったので、2セット目は八葉クラブのサーブから始まる。


 八葉クラブのサーブ。


 永竹クラブは、代わったばかりのバックレフト#17よっちゃんがレシーブ。乱れたボールをハーフセンター#16イソちゃんがレフト#2ヤマちゃんに二段トス。


 #2ヤマちゃんは、八葉クラブの2枚ブロックからブロックアウトをとった。


永竹クラブ1-0八葉クラブ


 永竹クラブのサーバーは#9井口ちゃん。


 渾身の力でサーブを打った。


 八葉クラブは、バックセンターがレシーブするもサーブの勢いに押され、ボールを後ろにはじいいた。


 サービスエース。メンバーは#9井口ちゃんのところに駆け寄りハイタッチ。


永竹クラブ2-0八葉クラブ


 陽介も、ベンチのメンバーも大きな声で盛り上げる。


 するとその時、妙な声が聞こえた。女性の声とは思えないようなかすれた声で、「井口ちゃ~ん!、ナイスサーブ!」と。


 気が付けば、だいぶ酒が抜けてきた彩姉さんと和気ちゃんの猛獣コンビが、酒焼けしたかすれた声で声援を送りはじめていた。


 「やっと復活したか!?」と、陽介もベンチのメンバーも思った。


 しかし、猛獣コンビは未だ水のペットボトルを離さない。


 #9井口ちゃんのサーブが続く。


 八葉クラブは、ハーフセンターが#9井口ちゃんのサーブの勢いに押され、ボールを後ろにはじいいた。そのボールをバックセンターがホローしたがつながらず、再びハーフセンターがボールにコンタクトしてチャンスボールを返した。


 永竹クラブは、中衛レフト#8ハリちゃんがオーバーでセッター#6マメちゃんにパス。#6マメちゃんはレフト#2ヤマちゃんにトス。


 #2ヤマちゃんは、八葉クラブの2枚ブロックから冷静にブロックアウトをとった。


 #9井口ちゃんの思い切ったサーブや、#2ヤマちゃんの冷静なプレーもあり、2セット目の永竹クラブの出だしは、最高だった。


永竹クラブ3-0八葉クラブ

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