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11月 一般大会 17

 タイム明け、プーアルのサーブが続く。


 永竹クラブは、バックライト#9井口ちゃんがレシーブ。乱れたボールをハーフセンター#16イソちゃんがライト#1ヨシちゃんにナイス二段トス。


 #1ヨシちゃんは、プーアルの高い2枚ブロックめがけアタックを打った。いや、むしろ高い2枚ブロックめがけ、アタックを打ち上げた。


 しかし、高いブロックは、#1ヨシちゃんのアタックをアッサリとシャットアウトした。


永竹クラブ5-6プーアル


 #1ヨシちゃんは、セッター#6マメちゃんに、「もう1本トス持って来て!」と言った。


 アタッカーならば、当然の要求であろう。しかし誰がどう見ても、#1ヨシちゃんのアッタックの打点の高さでは、プーアルのブロックを破ることが出来ない。


 #1ヨシちゃんにもプライドがあるのだろう。陽介は静観した。


 プーアルのサーブが続く。


 永竹クラブは、バックセンター#3キーちゃんがレシーブ。セッター#6マメちゃんはライト#1ヨシちゃんにトス。


 #1ヨシちゃんは、プーアルの2枚ブロックめがけ、思いっきりアタックを打った。


 しかし#1ヨシちゃんのアタックは、プーアルの2枚ブロックに当たり、#1ヨシちゃんの体に勢いよく跳ね返ってきた。


 そのボールを#1ヨシちゃんは何とかしようと肘を上げて対応したが、主審の吹笛。


 ホールディングの反則。


永竹クラブ5-7プーアル


 #1ヨシちゃんは、セッター#6マメちゃんに、あらためて「もう1本お願い!」と頼んだ。


 #1ヨシちゃんは、陽介にプーアル戦ではアタックが通用しないと言われ不服だった上に、この試合1本目のアタックをフェイントで決め、これ見よがしに陽介を見ながらガッツポーズをした経緯があるので、自分のアタックが中々決まらない今の状況を認めたくなかったのであろう。


 プーアルのサーブが続く。


 永竹クラブは、中衛レフト#8ハリちゃんがレシーブ。セッター#6マメちゃんは頼まれた通りライト#1ヨシちゃんにトス。


 #1ヨシちゃんは、プーアルの高い2枚ブロックを避けブロックの後ろにフェイントした。


 しかし試合開始1本目のそれと違い、プーアルの2枚ブロックの後ろには、ちゃんとセッターがフェイントカバーに入っていた。


 セッターがフェイントをハーフセンターにパス。ハーフセンターはレフトアタッカーにナイス二段トスを上げた。


 レフトアタッカーは、永竹クラブのブッロクの上からストレートコースにアタックを打った。


 永竹クラブは、そのコースを予測していた#9バックライト井口ちゃんがレシーブするも、はじかれた。


 #9井口ちゃんは、「ブロックが機能するなら、そのようにレシーブもポジショニングするけど、機能しないなら打ち込まれる場所を予測してポジショニングするんで、この状況でブロックを飛ばれるとかえって邪魔だから…!」と、中衛ライトの#19イケさんとライト#1ヨシちゃんに言った。


永竹クラブ5-8プーアル


 プーアルのサーブが続く。


 永竹クラブは、中衛レフト#8ハリちゃんがレシーブ。セッター#6マメちゃんはレフト#2ヤマちゃんにトス。


 #2ヤマちゃんは、プーアルの2枚ブロックからブロックアウトをとった。


 やっとプーアルのサーブが切れた。


永竹クラブ6-8プーアル


 永竹クラブのサーブは、#16イソちゃん。


 プーアルは、バックレフトがレシーブ。セッターはBクイックを使ったがトスが流れた。しかしその流れたトスを、レフトアタッカーがホロー。永竹クラブにチャンスボールを返した。


 永竹クラブは、中衛ライトのイケさんがセッター#6マメちゃんにオーバーでパス。#6マメちゃんは中衛レフト#8ハリちゃんにトス。


 #8ハリちゃんは、ネットから離れてしまった#6マメちゃんのトスを打ち切れず、軽くはたいてプーアルコートに返す。


 プーアルは、バックレフトがレシーブ。セッターはレフトアタッカーにトス。レフトアタッカーは永竹クラブのライト#1ヨシちゃんの1枚ブロックをさけ、強烈なアタックを打った。


 永竹クラブは、インコースを予測して構えたいたレフト#2ヤマちゃんがレシーブ。コート中ほどに上がったボールを、ハーフセンター#16イソちゃんがライト#1ヨシちゃんにトス。


 #1ヨシちゃんは、プーアルの高い2枚ブロックを避けアタックを打ち込む。


 プーアルは、またも待ってましたと言わんばかりにバックレフトがレシーブ。セッターはレフトアタッカーにトス。レフトアタッカーは、ライト#1ヨシちゃんの1枚ブロックを避け、強烈なアタックを今度は決めた。


 バックライト#9井口ちゃんの言い分を聞いて、中衛ライト#19イケさんはブロックに飛ばなかったが、ライト#1ヨシちゃんは全く聞く耳を持たず、この試合に限ってはあまり意味があるとは思えないブロックを必死に飛んでいた。


永竹クラブ6-9プーアル

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