11月一般大会8 「〇〇もおだてりゃ木に登る!」
タイムアウトでメンバーがベンチに戻って来る前に、陽介はドリーム化繊のベンチに向かい「さっきは選手がはしゃいでしまい申し訳ありませんでした。」と言って頭を下げた。
ドリーム化繊のベンチも、笑顔で「いいんですよ!」と言ってくれた。
メンバーがベンチに戻ってくると、開口一番「和気ちゃん、嬉しいのは良く分かるけど今は試合中だから、あのふるまいはダメです。節度をわきまえましょう。タイムが明けたら右手を上げて、主審とドリーム化繊のコートとベンチに、心を込めて軽く頭を下げて下さい。何も言わなくて構いませんから。」と陽介は指示した。
#11和気ちゃんは、「メンバーに、ゴメンなさい。」と言い、陽介には「分かった。ゴメンね。」と言った。
陽介は、「では、切り替えて行きましょう!、和気ちゃん、そうは言ってもあの状況であのプレーは良かったよ!、和気ちゃんが大喜びする気持ちもよく分かるよ!、ヤッパリやる時はやるね!」と、下を向いてる#11和気ちゃんに言った。
「でしょ!?、突然トスが上がったんで必死だったよ!、得点出来て良かった!、私って凄いって思ったもん!」と、#11和気ちゃんは自画自賛。
こちらも、木を登り始めた様子である。
しかし陽介は#6マメちゃんに、「何であそこで#11和気ちゃんにトスを上げたの?」と、皆に聞こえないように聞いた。
すると#6マメちゃんは、「2セット目に、メンバーチェンジしていたことを忘れていて、#8ハリちゃんだと勘違いして上げてしまいました。」と、目を伏せて話した。陽介は、「それなら仕方ない」と言い、「皆な、しっかり集中してこのままで行こう!」と言って円陣を組み、コートに送り出した。
タイム明け、メンバーがコートに入ると、#11和気ちゃんが右手を上げ、主審とドリーム化繊のコートとベンチに頭を下げた。
主審も、ドリーム化繊も軽く頭を下げ、了解の意思を見せてくれた。
ドリーム化繊のサーブ。相変わらず強いサーブ。
永竹クラブは、バックレフト#10芦さんがレシーブ。乱れたレシーブをバックセンター#3キーちゃんがホロー。レフト#2ヤマちゃんがチャンスボールを返した。
ドリーム化繊は、ハーフセンターがレシーブ。セッターはBクイックを使ったが、タイミングが合わず緩いボールが永竹クラブコートに来た。
そのボールを、セッター#6マメちゃんがバックライト#9井口ちゃんにパス。#9井口ちゃんはレフト#2ヤマちゃんに二段トス。
木に登ったままの#2ヤマちゃんは、思いっきりアタックを打った。
しかし、ドリーム化繊の2枚ブロックがシャットアウト。
#2ヤマちゃんは、天を仰ぎ悔しがった。
永竹クラブ3-2ドリーム化繊
ドリーム化繊のサーブ。
永竹クラブは、バックセンター#3キーちゃんがレシーブ。セッター#6マメちゃんはライト#1ヨシちゃんにトス。
#1ヨシちゃんは、ドリーム化繊の2枚ブロックからブロックアウトをとった。
永竹クラブ4-2ドリーム化繊
永竹クラブのサーバーは、さっきタイムアウトでプレーを誉められ、木に登り始めた#11和気ちゃん。
#11和気ちゃんは、サーブがあまり得意ではない。
「ウォォォ!」と雄叫びを上げてサーブを打った。ベンチでは仲良しのマネージャー彩姉さんが#11和気ちゃんの雄叫びに呼応して、「ウォォォ!」と吠える。猛獣コンビの絆は固い。
しかし#11和気ちゃんが打ったサーブは当たり損ねで、ネットギリギリに山なりに飛んで行った。
ドリーム化繊は、いつも永竹クラブの打つサーブが強いので、#11和気ちゃんの「ウォォォ!」という雄叫びで、同じようなサーブが来ると思い。コート中盤から後ろに位置して構えていた。
そこに、山なりでしかも緩いネットギリギリのサーブが来たので、全く動けずボールはコートに落ちた。
#11和気ちゃんのサービスエース。
#11和気ちゃんは、たくましい両腕を上げてガッツポーズ。メンバーが駆け寄りハイタッチ。#11和気ちゃんとベンチのマネージャー彩燃さんは、お互いに人差し指を向け、さらに親指を立てて、大喜び。
#11和気ちゃんは、完全に木に登ってしまった。
永竹クラブ5-2ドリーム化繊




