11月 一般大会 2
1試合目を実力の違いを見せつけて勝ち上がった永竹クラブ。
2試合目の対戦相手は、『ドリーム化繊』。Aコートの第5試合で対戦する。
5月の一般大会では2セット目に19点を取ったが、残念ながらストレートで敗けた相手だ。
A区連盟の一般大会に加盟しているチーム数が少ないので、どうしても2試合目となると前回と同じ対戦相手というパターンが多くなってしまう。
試合までの時間、永竹クラブのメンバーは、審判の補助をやる者、昼食をとる者、喫煙室でモクモクと煙草を吸い続ける者、他の試合を観戦する者、そして寝る者。各々が時間を費やす。
そして、Aコート第4試合の1セット目が終了した時点で、ウォーミングアップを開始した。
陽介は、「皆ないつもと変わらないウォーミングアップをしているけど、心中はどうなんだろう?、前回敗けているから何とか勝ちたい!とか、ヤッパリ敗けちゃうのかなぁ?とか思ってるのかな?」と、前回の対戦から半年後の永竹クラブの成長した姿を早く見たいと思っていた。
第4試合が終わり、永竹クラブはすぐにコートに入り、パスやシート練習をした。
間もなくプロトコールがあり、キャプテン#1ヨシちゃんが走って戻って来た。永竹クラブがサーブ権だ。
永竹クラブは3分間の公式練習を終え、陽介の指示でコート脇でランニングパスで体を動かす。
陽介は相手の3分間の公式練習の間、ドリーム化繊は前回と同様のメンバー構成かを確認していた。
その結果、1人2人前回では見かけなかったメンバーがいるが、ほぼ前回同様で、その見かけないメンバーもベンチスタートだと確認した。
両チームの公式練習が終わり、永竹クラブは円陣を組み、陽介が「半年前より成長した永竹クラブを、見せつけよう!、自分達のバレーボールを貫こう!、大きな声を出して頑張ろう!」と言い、キャプテン#1ヨシちゃんに声がけさせ、コートに送り出した。
主審の吹笛で、両チームがネットを挟み握手。双方のスターターがサーブ順にエンドラインに並び、副審と記録員の確認を待つ。
主審が再度吹笛をし、両チームのスターターがコートに入り、永竹クラブの11月一般大会2試合目が始まった。これに勝つと、一般大会では10年振りに決勝戦に駒を進めることになる。