11月 一般大会 1
11月の一般大会は、前回の家庭婦人大会と同様のポジションで臨むことになった永竹クラブ。
よっちゃんが試合に出れなくなったが、練習では反対側コートから馬力のあるアタックを打って、貢献してくれるという、頼もしい発言のもと大会までの2回の練習に励むことになった。
全体練習が始まる前、陽介はメンバーを集め、「急遽よっちゃんが出場出来なくなり、今まで練習していたポジションを変更することになりましたが、『地域連盟』での試合で経験したことや、Kさんに指導していただいたことを成果として出せるように、頑張りましょう!」と伝えた。
早速スターター予定の9人をコートに入れ、シート練習を始め続いて実戦練習に入った。
スターターを予定しているメンバーは、
#1ヨシちゃん(キャプテン・ライトアタッカー)
#2ヤマちゃん(レフトアタッカー)
#3キーちゃん(バックセンター)
#6マメちゃん(セッター)
#8ハリちゃん(中衛レフト)
#9井口ちゃん(バックライト)
#13シズさん(バックレフト)
#16イソちゃん(ハーフセンター)
#19イケさん(中衛ライト)
前回の家庭婦人大会と『地域連盟』の一般大会と同じ布陣だ。
反対側のコートには、レフトアタッカーとして#17よっちゃん、#4川さん・#10芦さん・#11和気ちゃん・#14三輪さんにも入ってもらった。
陽介がセッターの位置から手でトスを#17よっちゃんに上げ、それを#1ライトヨシちゃんと#19中衛ライトイケさんの2枚ブロックで対応。レシーバーはブロックのコースに位置してレシーブの準備をするという内容だった。
だがしかし、レフトアタッカーのよっちゃんは、陽介が手で上げるトスを全く打てない。やむを得ず陽介がオーバーを使ってトスを上げるが、これも打てない。何回やっても同じだ。要するに全く練習にならない。
陽介は仕方なくよっちゃんに、陽介の代わりに手でトスを上げさせ、陽介本人がレフトからアタックを打って練習を続けた。
よっちゃんは、舌を出して頭をかきながら照れ笑いをしていたが、皆な心の中では「今度の試合によっちゃんが出れないのは、不幸中の幸いであったかもしれない」と思ったに違いない。
陽介は、レフト・センター・ライトと、打つ位置を変えながら時間が許す限りチームのためにアタックを打った。
ワンタッチを狙って打ったり、ブロックを避けコースに打ったり、試合で想定されるようなアタックを必死に打ち、実戦練習を終わりにし、最後の5分をサーブ練習にあてた。
そして試合前最後の練習も、同様の練習内容を集中して繰り返し、一般大会のスターターとベンチメンバーを伝えた。
陽介は、スターターは実戦練習でレギュラー側コートに入った9人。ベンチは、コーチに三輪さん、控え選手に、#4川さん・#10芦さん・#11和気ちゃんと伝えた。
しかし陽介は、さらに大御所2人に頼み、彩姉さんをマネージャーとしてベンチに入れるようにお願いした。
理由は、ベンチから大きな声で選手を鼓舞してほしいからだった。
三輪さんは、皆にその件をはかり、その場で彩姉さんに電話をしてくれて、了解を得た。
そして迎えた11月一般大会。この試合は8チームのトーナメント戦で行われる。
1部に所属する永竹クラブの初戦は、Aコート第一試合、ママさんチームの『青木クラブ』。
永竹クラブの集合時間に、遅れて来た者はいない。マネージャーの彩姉さんも早々に来ていて、選手より気合が入っている様子である。
開会式が終わり、第一試合のプロトコールが9時45分である旨のアナウンスが、大会本部からあった。
永竹クラブは、ウォーミングアップを事前に済ませ、コートに入るなりパス・シート練習をし準備万端で臨んだが、この試合永竹クラブは、21-3、21-4で力の違いを見せて圧勝した。
所要時間は2セット合わせて25分。マネージャーの彩姉さんが吠える間もない試合であった。




