この上ない充実感 メンバー納得の優勝! の後の大宴会 2
彩姉さんが体育館に、永竹クラブを応援してくれた家族や友人を迎えに行ってから、20分位経った頃、続々と中華料理屋に人が入って来た。
しかし、迎えに行った彩姉さんはまだ戻って来ない。
陽介は、応援してくれた家族の一人に、「彩姉さんはどうしたの?」と聞くと、
「彩ちゃんは、シャワーを浴びてから戻るって言ってたよ!」と教えてくれた。
確かに、迎えに行くと言いながら、大きなバックを持って行ったので、不思議だなぁと思っていたが、さっきあれだけ汗をかいていたから、シャワーを浴びたくなる気持ちは分かる。
わざわざ体育館まで迎えに行った理由は、そういうことだったのかと陽介は納得した。
応援してくれた人達が各々席につき、皆な好みの飲み物や食べ物をたのみ、祝宴に参加した。
間もなく、シャワーを浴び、またしてもジャージ姿にフルメイクした彩姉さんが、中華料理屋に戻って来た。
「お待たせぇ~!、じゃぁ、あらためてカンパイしましょう!」と言って、応援てくれた人達を交え、今度は彩姉さんがカンパイの音頭をとる。
「応援して下さった皆さん、本当にありがとうございました!、おかげさまで優勝することが出来ました。これからも一生懸命頑張りますので、また応援して下さいネ!、それじゃぁ、カンパ~~イ!」と。
全員が再びグラスを合わせ、笑顔でカンパイを繰り返した。
応援をしてくれた家族の一人が陽介に、「うちの奴(妻)、家の中でもあれだけ一生懸命やってくれたら、言う事ないんだけどなぁ?、陽ちゃんどうしたらいいと思う?」と笑いながら聞いて来た。
陽介は、「他人だから、言う事も聞けるんですよ!、家族だったら甘えもあるし、色々と言い返したいことも、お互いにあるでしょ?、他人が集まっているチームでは、チームのために我慢しなければならいことがたくさんあります。だからお互いに言い合うと収拾がつかなくなってしまうことを、皆な分かっているんですよ。したがって結果が出ると嬉しいんです。今回は優勝でしたけど…」と、こちらも笑いながら返答した。
宴会が始まって、そろそろ2時間が経つが、皆の騒ぎと酒の進み具合は全く変わらない。
さすがに応援してくれた子供達は疲れを見せ、中には眠りに入った子もいる。
応援してくれたあるママさんが、「私チョッと子供を旦那に預けてくるネ!、私が戻ってくるまで宴会終わらせないでよ!」と言って、店を出た。
陽介は、「一度家に帰って子供を旦那に預け、また戻って来るなんて、旦那は何にも言わないのかなぁ?、世の旦那さんは奇特な人が多いのかなぁ?」と感心した。
子供を連れてママさんが店を出た頃、陽介の席に珍しくヤマちゃんがやって来た。
ヤマちゃんは、そもそもお酒が強い方ではないが、かなり酔っぱらっていて「陽ちゃん、色々ありがとう。ところでさ、11月の一般大会のレフトは、私?、それともよっちゃん?、どっちで行くつもりなの?」と聞いて来た。
陽介は、優勝祝賀会の席で、この話題が出るとは思いもしなかった上に、次の試合で誰を使うかは全く考えていなかった。
しかし、ヤマちゃんのこの発言が、陽介を困らせることになる。




