表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

145/377

この上ない充実感 メンバー納得の優勝! の後の大宴会 1

 宴会場のいつもの中華料理屋では、企業の冠が付いた家庭婦人大会で、約10年ぶりに優勝を経験しているのにもかかわらず、今回の家庭婦人大会での優勝が、まるで初優勝のような雰囲気となっていた。


 確かに、前回の家庭婦人大会では、A区の家庭婦人女王である『蕨クラブ』に勝って、優勝の栄冠に輝いたが、『蕨クラブ』に若きエースがおらずベストメンバーを相手に戦った訳ではないので、皆な物足りないと言っていたのは事実である。


 それでも優勝した後の『これからの時間』では相当に盛り上がり、12月に企業に招待される親睦大会の話まで出て、皆なご機嫌であったはずだ。


 程なくして、永竹クラブのメンバーが全員中華料理屋に集合したのを確認した彩姉さんは、大御所の三輪さんと川さんに、「全員集まりました!」と報告した。


 三輪さんと川さんは、飲み物が全員に行き渡ったの確認して、


 まず三輪さんが、「皆な、優勝おめでとう!、今回の優勝は前回と違い、充実感が物凄くありますね!」と言うと、


 一同、「そうだ!」と呼応。


 川さんが、「何か永竹クラブが、バレーボールをやって優勝したって感じだね!」と言うと、


 一同、「そうだ!」と、今度は大笑い。


 三輪さんが、「皆な、本当に強くなったと思うよ!、今日の充実感と感動を忘れずに、次も優勝しよう!」


 一同、「ウォォォ~!」


 三輪さんと川さんが、「陽ちゃんを監督にして良かったかぁ~!?」と言うと、


 一同、「Booo!」


 陽介は、「何で、いつも僕だけブーイングなの?」とすねて見せた。


 三輪さんと川さんが陽介の席に来て、陽介と握手を交わしてハグした。


 彩姉さんは、その様子を見て、また号泣。


 一同、彩姉さんの号泣を見て、もらい泣き。


 三輪さんと川さんが、「じゃぁ、行くよ!、永竹クラブ9月家庭婦人大会、優勝おめでとう!、カンパ~~~イ!」と音頭をとった。


 中華料理屋にいるメンバー全員がグラスを重ね、何度も何度もカンパイを繰り返した。


 よく見ると、中華料理屋のママさんも一緒にカンパイしている。


 彩姉さんと和気ちゃんは、抱き合ったまま号泣だ。ヨシちゃんとヤマちゃんもカンパイしている。さすがに『犬と猿』もこの優勝は嬉しかったようだ。


 陽介は、三輪さんと川さんに、「大御所がいてくれたおかげで、チームがまとまりました。ありがとうございます。優勝してこその喜びって、ヤッパリあるでしょ!?、前回の優勝とはまた別の…」と笑顔で言った。


 三輪さんと川さんは、「陽ちゃん、あなたこれだけ癖のある人達を、よくもここまで、しかもこんな短期間でまとめたわね?、正直言ってビックリよ!」


 陽介は、「ありがとうございます。おかげで短期間でスッカリ痩せちゃいました。髪の毛もこんなに薄くなっちゃいましたよ!、でもね僕もバレーボールが大好きなんだ!と、あらためて思いました!」と言った。


 そうこうしている内に、中華料理屋の女帝ヨシちゃんが、「ママぁ~、いつもの頂戴~ぃ!、あと料理はね…」と仕切りはじめ、皆なそれを微笑ましく見ていた。


 すると、ヨシちゃんのオーダーとは全く関係なく、陽介の前に『ネギチャーシュー』が出された。


 中華料理屋のママが、陽介だけにサービスをしてくれたのだ。


 実は、この中華料理屋は、安くて旨い。絶対実名を言えないが本当に美味しい。中でも陽介は、この『ネギチャーシュー』が超お気に入りだった。


 中華料理屋のママが、「陽ちゃん、あんたが一番大変だったんじゃない?、これからも頑張ってね!、永竹クラブの成績が良いと、このお店も儲かるから!」笑顔で言ってくれた。


 カンパイをしてから30分位経過したであろうか、彩姉さんはまだ泣いている。


 表彰式が終わって、体育館でシャワーを浴び、ジャージ姿にもかかわらず化粧を直し、気合を入れて中華料理屋に来たはずの彩姉さんではあったが、残暑の中泣き崩れ、化粧が落ち、ドロドロの顔で陽介に近づいて来た。


 陽介は、「これはヤバい!」と察し、席を立ちトイレに行くふりを見せたが、半べその彩姉さんが、

「陽ちゃん、待ちなさい!、何で私から逃げるの?、ここに座りなさい!」と言って、たくましい腕で陽介を掴み、彩姉さんの隣の席に座らせた。


 ご存知、北極グマの『強引な引き込み』だ。


 陽介は、化粧の匂いと、熟女の汗の香りで、気絶しそうになったが、取り合えず生ビールを2杯付き合った。その後彩姉さんが席をたったので、「どうしたの?」と聞くと、


 彩姉さん曰く、カンパイは、永竹クラブメンバーだけでやりたかったとのこと。ついては今から応援してくれた人達が体育館で待ってるから、迎えに行くとのことだった。


 しかし、迎えに行かずとも携帯で電話すればよさそうなものだが、なぜ迎えに行ったかは、彩姉さんが戻って来た時に分かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ