この上ない充実感 メンバー納得の優勝! の後の大宴会 1
宴会場のいつもの中華料理屋では、企業の冠が付いた家庭婦人大会で、約10年ぶりに優勝を経験しているのにもかかわらず、今回の家庭婦人大会での優勝が、まるで初優勝のような雰囲気となっていた。
確かに、前回の家庭婦人大会では、A区の家庭婦人女王である『蕨クラブ』に勝って、優勝の栄冠に輝いたが、『蕨クラブ』に若きエースがおらずベストメンバーを相手に戦った訳ではないので、皆な物足りないと言っていたのは事実である。
それでも優勝した後の『これからの時間』では相当に盛り上がり、12月に企業に招待される親睦大会の話まで出て、皆なご機嫌であったはずだ。
程なくして、永竹クラブのメンバーが全員中華料理屋に集合したのを確認した彩姉さんは、大御所の三輪さんと川さんに、「全員集まりました!」と報告した。
三輪さんと川さんは、飲み物が全員に行き渡ったの確認して、
まず三輪さんが、「皆な、優勝おめでとう!、今回の優勝は前回と違い、充実感が物凄くありますね!」と言うと、
一同、「そうだ!」と呼応。
川さんが、「何か永竹クラブが、バレーボールをやって優勝したって感じだね!」と言うと、
一同、「そうだ!」と、今度は大笑い。
三輪さんが、「皆な、本当に強くなったと思うよ!、今日の充実感と感動を忘れずに、次も優勝しよう!」
一同、「ウォォォ~!」
三輪さんと川さんが、「陽ちゃんを監督にして良かったかぁ~!?」と言うと、
一同、「Booo!」
陽介は、「何で、いつも僕だけブーイングなの?」とすねて見せた。
三輪さんと川さんが陽介の席に来て、陽介と握手を交わしてハグした。
彩姉さんは、その様子を見て、また号泣。
一同、彩姉さんの号泣を見て、もらい泣き。
三輪さんと川さんが、「じゃぁ、行くよ!、永竹クラブ9月家庭婦人大会、優勝おめでとう!、カンパ~~~イ!」と音頭をとった。
中華料理屋にいるメンバー全員がグラスを重ね、何度も何度もカンパイを繰り返した。
よく見ると、中華料理屋のママさんも一緒にカンパイしている。
彩姉さんと和気ちゃんは、抱き合ったまま号泣だ。ヨシちゃんとヤマちゃんもカンパイしている。さすがに『犬と猿』もこの優勝は嬉しかったようだ。
陽介は、三輪さんと川さんに、「大御所がいてくれたおかげで、チームがまとまりました。ありがとうございます。優勝してこその喜びって、ヤッパリあるでしょ!?、前回の優勝とはまた別の…」と笑顔で言った。
三輪さんと川さんは、「陽ちゃん、あなたこれだけ癖のある人達を、よくもここまで、しかもこんな短期間でまとめたわね?、正直言ってビックリよ!」
陽介は、「ありがとうございます。おかげで短期間でスッカリ痩せちゃいました。髪の毛もこんなに薄くなっちゃいましたよ!、でもね僕もバレーボールが大好きなんだ!と、あらためて思いました!」と言った。
そうこうしている内に、中華料理屋の女帝ヨシちゃんが、「ママぁ~、いつもの頂戴~ぃ!、あと料理はね…」と仕切りはじめ、皆なそれを微笑ましく見ていた。
すると、ヨシちゃんのオーダーとは全く関係なく、陽介の前に『ネギチャーシュー』が出された。
中華料理屋のママが、陽介だけにサービスをしてくれたのだ。
実は、この中華料理屋は、安くて旨い。絶対実名を言えないが本当に美味しい。中でも陽介は、この『ネギチャーシュー』が超お気に入りだった。
中華料理屋のママが、「陽ちゃん、あんたが一番大変だったんじゃない?、これからも頑張ってね!、永竹クラブの成績が良いと、このお店も儲かるから!」笑顔で言ってくれた。
カンパイをしてから30分位経過したであろうか、彩姉さんはまだ泣いている。
表彰式が終わって、体育館でシャワーを浴び、ジャージ姿にもかかわらず化粧を直し、気合を入れて中華料理屋に来たはずの彩姉さんではあったが、残暑の中泣き崩れ、化粧が落ち、ドロドロの顔で陽介に近づいて来た。
陽介は、「これはヤバい!」と察し、席を立ちトイレに行くふりを見せたが、半べその彩姉さんが、
「陽ちゃん、待ちなさい!、何で私から逃げるの?、ここに座りなさい!」と言って、たくましい腕で陽介を掴み、彩姉さんの隣の席に座らせた。
ご存知、北極グマの『強引な引き込み』だ。
陽介は、化粧の匂いと、熟女の汗の香りで、気絶しそうになったが、取り合えず生ビールを2杯付き合った。その後彩姉さんが席をたったので、「どうしたの?」と聞くと、
彩姉さん曰く、カンパイは、永竹クラブメンバーだけでやりたかったとのこと。ついては今から応援してくれた人達が体育館で待ってるから、迎えに行くとのことだった。
しかし、迎えに行かずとも携帯で電話すればよさそうなものだが、なぜ迎えに行ったかは、彩姉さんが戻って来た時に分かった。




