表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

143/377

9月 家庭婦人大会 20 いよいよ終盤! 1

 長身外国人ママさんのサーブは、相変わらず強烈だ。


 永竹クラブは、バックライト#9井口ちゃんが何とかレシーブ。ライト#1ヨシちゃんが懸命にレフト#2ヤマちゃんに二段トスを上げるも距離が遠く、ハーフセンター#16イソちゃんのところまでしかとどかない。


 しかし、そのトスを#16イソちゃんが、アタック。


 とっさの判断で打った#16イソちゃんのアタックは、力がなく、しかし偶然にも長身外国人ママさんのところに向かった。


 てっきりチャンスボールが返って来るものだと思い、アタックを打つためにゆっくりサーブから戻って来た長身外国人ママさんは、慌ててレシーブをするが間に合わず、ボールはコートに落ちた。


 永竹クラブのメンバーが、#16イソちゃんとハイタッチ。


 まだ永竹クラブに運があるようだ。


永竹クラブ15-9日の出クラブ


 陽介は、2人同時のメンバーチェンジを申し出た。


 陽介は#15彩姉さんに、「いつものように、大きな声で皆なを鼓舞して下さいネ!、そしてミスをしても下を向かず、大きな声を出して次のプレーに切り替えて下さい!」と言って、送り出した。


 永竹クラブのサーバーは、#1ヨシちゃん。


 #1ヨシちゃんがサーブに下がるということは、バックセンター#3キーちゃんがライトのポジションに入ることになる。


 長身外国人ママさんとは、身長差からしてもミスマッチだ。


 ここは、何とかサーブで崩したい。


 #1ヨシちゃんが、速くて低いサーブを打った。


 日の出クラブは、バックセンターがレシーブ。ハーフセンターが、レフトアタッカー長身外国人ママさんに二段トス。


 しかし主審の吹笛。ドリブルの反則。


 ラッキーな1点だ!


 日の出クラブは、2回目のタイムアウトをとった。


永竹クラブ16-9日の出クラブ


 陽介は、「ナイスゲーム!、イソちゃんよくあそこで打ったね!、ナイスプレー!、さて、ここからは重要なプレーが続くよ!、日頃の練習の成果を今こそ出してプレーして下さい。そのためには、基本にのっとたパスとレシーブが必要ですよ!、それと、今度チャンスボールが返って来たら、必ず#11和気ちゃんにトスを上げるように!」とセッター#6マメちゃんに指示をし、#11和気ちゃんに、「永竹クラブに貢献するのは声援だけではないところを見せて下さい!」と言って円陣を組み、キャプテン#1ヨシちゃんに声掛けさせ、コートに送り出した。


 タイム明けのサーバーは、#1ヨシちゃん


 #1ヨシちゃんは、日の出クラブの長身外国人ママさんを狙った。


 長身外国人ママさんのサーブレシーブは、ネット際に上がった。セッターが必死にそれをトスしようとジャンプ。


 永竹クラブ側では、ボールの上がった位置に、中衛ライトの#19イケさんとライトに入っている#3キーちゃんがいる。


 #19イケさんと、#3キーちゃんが同時にネット上のボールに向かいジャンプ。


 日の出クラブのセッターが片手でボールに触る。


 それとほぼ同時に、#19イケさんと#3キーちゃんがブロック。


 しかし、大きくネットが揺れた。


 主審の吹笛。


 主審のジャッジは、日の出クラブのネットタッチの反則。


 ここでも運が味方してくれた。


永竹クラブ17-9日の出クラブ


 #1ヨシちゃんのサーブが続く。


 日の出クラブは、バックレフトがレシーブ。セッターがレフトアタッカー長身外国人ママさんにトス。


 長身外国人ママさんに、もう以前のような力はもうない。


 永竹クラブは、レフト#2ヤマちゃんがレシーブ。セッター#6マメちゃんは中衛レフト#11和気ちゃんにトス。


 #11和気ちゃんは、「うにゃゃゃ~!」と吠えながら、アタックを打ったが、ネットにかけて失点。


 下を向いている#11ジャイアントパンダに、#15北極グマが駆け寄り、「次、次!、大丈夫!」と声をかけて鼓舞する。


永竹クラブ17-10日の出クラブ


 日の出クラブのサーブ。


 永竹クラブは、バックレフト#15彩姉さんがレシーブ。はじかれたボールをバックセンター#3キーちゃんが追ってつなぐ。#3キーちゃんと一緒にボールを追っていたハーフセンター#16イソちゃんが、チャンスボールを日の出クラブに返す。


 日の出クラブは、中衛ライトがセッターにパス。セッターはレフトアタッカー長身外国人ママさんにトスを上げた。


 長身外国人ママさんが、必死で打ったアタックは、永竹クラブのバックレフト#15彩姉さんを襲い、得点。


 #15彩姉さんは下を向いた。


 そこに#11ジャイアントパンダが駆け寄り、「大丈夫!、次、次!」と言って、#15北極グマを鼓舞する。


 猛獣コンビの『傷のなめ合い』は、微笑ましい。


 しかし、コートの中では、「しっかり!、頑張って!」と厳しい声。当然である。


 #15彩姉さんは、「ゴメン!、ゴメン!、次は完璧にレシーブするから!」と、大声で切り替える。


永竹クラブ17-11日の出クラブ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ