9月 家庭婦人大会 19
永竹クラブのサーバーは#19イケさん。#19イケさんはあまりサーブが得意ではない。
日の出クラブは、ハーフセンターがレシーブ。セッターはレフトアタッカー長身外国人ママさんにトスを上げる。
長身外国人ママさんは、アタックを打つためのスタンディングジャンプ。
しかし疲労からかタイミングが合わず、アタックは指先にチップした。
さすがにこのタイミングでのフルスイングフェイントは、永竹クラブも動けななかった。
長身外国人ママさんは、照れ笑い。日の出クラブのメンバーも笑っている。
永竹クラブ14-7日の出クラブ
日の出クラブのサーバーは、長身外国人ママさん。
強いサーブが永竹クラブのコートに向かって来た。
バックレフトの#17よっちゃんがレシーブ。
サーブの威力に押され、ボールは大きくネット際まで飛んだ。
#6マメちゃんは、精一杯ジャンプしてレフト#2ヤマちゃんにトス。
しかし主審の吹笛。ネットタッチの反則。
永竹クラブ14-8日の出クラブ
日の出クラブの長身外国人ママさんのサーブが続く。
またもや強いサーブが永竹クラブのコートを襲う。
永竹クラブは、バックセンター#3キーちゃんがレシーブするもはじかれ、サービスエースを献上。
陽介は、2回目のタイムアウトを要求した。
永竹クラブ14-9日の出クラブ
陽介はベンチに戻って来たメンバーに指示を出そうとしたが、キャプテン#1ヨシちゃんが、「今が我慢のしどころだよ!」と言うと、他のメンバーも、「そうだよ、今我慢しないと!、あの強いサーブはナイスカットじゃなくて良いんだよ!、コートの中にさえボールが上がれば良いんだから!」と、陽介が言おうとしていたことを、メンバー全員が認識をしていた。
陽介は、「もう大丈夫だ!」と思った。
そしてメンバーをコートに送り出す時、「このサーブが切れたら、#17よっちゃん ⇒ #15彩姉さん、#8ハリちゃん ⇒ #11和気ちゃんのメンバーチェンジをするからね!」と言った。
タイムが明け、メンバーがコートに戻ると、陽介は#15彩姉さんと#11和気ちゃんに準備しておくように指示した。
しかし、今の今まで大声で声援を送っていた猛獣コンビが、顔面蒼白になって静かに座っている。まるで陽介の指示など聞こえていない様子だ。
陽介はあらためて猛獣コンビに、「コートに入る準備をして下さいネ!」と指示をしたが、#15彩姉さんが、「私達、この試合に出てもいいの?、大丈夫なの?」と聞いて来た。
陽介は、「猛獣コンビも、所詮は人間だったか!?、こういう時はビールの一杯でも飲ませてあげたいものだ!」と思った。が、しかし、今は決勝戦の試合中。陽介は、「コートに入れない、入りたくない、と言うなら、次回の試合以降、ユニフォームを脱いで下さい。他にユニフォームを着れない仲間だっているんだから、そんな弱気なこと言ったら駄目ですよ!、二人とも一生懸命プレーして、コートの中で優勝の瞬間を迎えられよう頑張って下さい!」と、強い口調で言った。
タイム明け、日の出クラブの長身外国人ママさんのサーブが続く。