9月 家庭婦人大会 15
永竹クラブの#3キーちゃんのサーブが続く。
日の出クラブは、バックセンターがレシーブ。セッターがレフトアタッカー長身外国人ママさんにトスを上げる。
長身外国人ママさんは、必死にアタックを打ち、永竹クラブの2枚ブロックからブロックアウトをとった。
陽介は、中衛ライト#19イケさんとライト#1ヨシちゃんに、「もっとブロックをゆっくり飛んで!、相手が打ってから飛ぶようなイメージで良いから!」と指示を出した。
永竹クラブ3-1日の出クラブ
日の出クラブのサーブ。
永竹クラブは、中衛レフト#8ハリちゃんがレシーブ。セッター#6マメちゃんは、何とここでトスフェイント!、日の出クラブは1歩も動けず。ボールはコートに落ちた。
#6マメちゃんがガッツポーズ。皆が駆け寄りハイタッチ。ベンチの猛獣トリオも大騒ぎ。
永竹クラブ4-1日の出クラブ
永竹クラブのサーバーは、#16イソさん。ではなく#2ヤマちゃん。さっきサーブ順ミスをした順番だ。
ベンチの#13シズさんがそれに気づき、ボールを持ってサーブに下がる#16イソちゃんに「サーブ順が違う!、#2ヤマちゃんがサーブの番だよぉ~!」と言って、事なきを得た。
#2ヤマちゃんがサーブに下がって、バックセンターの#3キーちゃんが、レフトのポジションに上がる。
陽介は、#3キーちゃんが、前に上がらなければならない間を、何とかサイドアウトの繰り返しでしのぎたかった。
#2ヤマちゃんのサーブ。
#2ヤマちゃんは、日の出クラブのレフトアタッカー長身外国人ママさんを狙って緩いサーブを打った。
#2ヤマちゃんのサーブの威力はさほどではなかったが、永竹クラブのサーバーが、1セット目からず~っと速くて低くてエンドラインまでとどくサーブを目標に打っていたため、ここで前衛に、ましてや疲れの見える長身外国人ママさんの前に緩いサーブが向かったので、全く動くことが出来ず、ボールは日の出クラブのコートに落ちた。
#2ヤマちゃんのサービスエース。
永竹クラブ5-1日の出クラブ
陽介は感心していた。
「練習の成果を試合で出しましょう!とは言ったものの、選手が自分で考えながらプレーをすることが出来るレベルに、なって来たんだなぁ~」と。
永竹クラブの#2ヤマちゃんのサーブが続く。
今度は、速くて低くてエンドラインまでとどくサーブだ。
日の出クラブは、バックレフトがはじいた。
連続サービスエース。
日の出クラブは、タイムアウトをとった。
永竹クラブ6-1日の出クラブ
ベンチに戻って来たメンバーに、陽介が話をしようとした時、#3キーちゃんが、「#2ヤマちゃんのサーブで私がレフトのポジションにいるけど、中衛レフトの#8ハリちゃんをレフトのポジションにして、私を#8ハリちゃんの中衛レフトにしたらどう?、そうすれば、二段トスが上がっても#8ハリちゃんなら私より高さがあるから、打ち切れると思うだけど…」と意見を言って来た。
陽介は、「ハリちゃんはどう?、頑張って打てる?」と#8ハリちゃんに聞いた。
#8ハリちゃんは、「大丈夫です。さっきから打ちたくて、ウズウズしてたし!」と笑顔で言った。
陽介は、「OK!、キーちゃんの言う通りにしよう!、皆なこのままのリズムで優勝しよう!」と言って円陣を組み、#1ヨシちゃんに声掛けさせて、コートに送り出した。
陽介は、「この試合、間違えなく優勝出来る!」と確信した。
選手が自分達で、試合に勝つために何をしたら良いかを、考えたからだ。
陽介が永竹クラブに来て、初めて出会う光景だった。