9月 家庭婦人大会 14
2セット目をとって、一様に安堵の表情を見せる永竹クラブのメンバーに、「ナイスゲーム!、皆な頑張りましたね!、2セット目の序盤でサーブで走ったのがこのセットの勝因の一つです。3セット目は日の出クラブのサーブからだから、しっかりレシーブしましょう!、決してナイスカットじゃなくていいから、コートの中にボールを上げましょう!、それと日の出クラブの長身外国人ママさんは、さすがに疲れが見えます。何せ日の出クラブが打つアタックの8割~9割が彼女のアタックなんだから。3セット目の序盤はライト#1ヨシちゃんにトスを集めて、もう少し彼女を疲れさせましょう!、そうすればスタンディングジャンプは低くなるし、アタックの威力も弱くなると思います。#1ヨシちゃんは必ず彼女のブロックに当てるように打ってね!、ブロックに当てないとブロックに飛ばなくなる可能性が出てきて、せっかく疲れているのに回復するとおしいから!、中盤からはレフト#2ヤマちゃん1本で大丈夫だから、皆な今のリズムを守って、優勝しよう!」と陽介は言って円陣を組み、キャプテン#1ヨシちゃんに声がげさせ、2セット目と同じメンバーを3セット目のコートに送り出した。
ファイナルセットが始まる。
このセットをとったチームが、9月の家庭婦人大会の優勝チームとなる。
主審のサーブ許可の吹笛。
日の出クラブのサーブ。
永竹クラブは、ハーフセンター#16イソちゃんがレシーブ。セッター#6マメちゃんはライト#1ヨシちゃんにトス。
#1ヨシちゃんが、長身外国人ママさんのブロックからワンタッチをとったボールは、コースが変わり日の出クラブの中衛ライトが何とかレシーブ。ハーフセンターがチャンスボールを永竹クラブに返した。
永竹クラブは、バックライト#9井口ちゃんがセッター#6マメちゃんにパス。#6マメちゃんはライト#1ヨシちゃんにトス。
#1ヨシちゃんのアタックは、長身外国人ママさんのブロックに当たり、ボールのコースが変わり、日の出クラブのコートに落ちた。
皆が#1ヨシちゃんのところに来て、ハイタッチ。
最初のポイントを永竹クラブがとった。
永竹クラブ1-0日の出クラブ
永竹クラブのサーバーは、#3キーちゃん。
#3キーちゃんは、速くて低いサーブを打った。
日の出クラブは、バックレフトがレシーブ。ハーフセンターが、レフトアタッカー長身外国人ママさんに二段トス。
長身外国人ママさんが打ったアタックは、あらかじめ内側に飛んでいた中衛ライト#19イケさんとライト#1ヨシちゃんの高いブロックに勢いよく当たり、ボールは#19イケさんの真上に上がった。
#19イケさんは、そのボールをネットの上で処理しようとジャンプして押し込んだ。
しかし#19イケさんの前には、長身外国人ママさんのブロックが立ちはだかる。
その時、主審の吹笛。長身外国人ママさんのオーバーネットの反則。
#19イケさんの押し込みに、長身外国人ママさんの手が思わずネットを超えてしまった。
(9人制バレーボールのルールでは、ブロック時もオーバーネットは許されない)
永竹クラブ2-0日の出クラブ
永竹クラブの#3キーちゃんのサーブが続く。
日の出クラブは、中衛ライトがレシーブ。セッターはレフトアタッカー長身外国人ママさんにトス。
永竹クラブの2枚ブロックが、シャットアウト。
長身外国人ママさんは、肩で大きく息をしている。やはり彼女は大分疲れている様子だ。
永竹クラブ3-0日の出クラブ