9月 家庭婦人大会 9
永竹クラブは、動揺が隠せない。
前回の一般大会では、ここからリズムを崩し、敗戦している。
日の出クラブのサーブ。
永竹クラブは、ハーフセンター#16イソちゃんがレシーブも、大きく後ろにはじき、バックセンター#3キーちゃんが、はじいたボールを追うが、レシーブ出来ず、失点。
日の出クラブは、ガッツポーズ。すでに優勝したかの様子だ。
永竹クラブ5ー17日の出クラブ
日の出クラブのサーブが続く。
永竹クラブは、バックレフトに入っている#17よっちゃんがレシーブ。
ハーフセンター#16イソちゃんが、レフト#2ヤマちゃんに二段トス。
#2ヤマちゃんは、日の出クラブの2枚ブロックをはね飛ばし、ブロックアウトをとった。
永竹クラブ6ー17日の出クラブ
永竹クラブのサーバーは、サーブ順間違いの反則があったので、#2ヤマちゃんの次のサーバー、#17よっちゃん。
キャプテン#1ヨシちゃんが、主審のサーブ許可の吹笛の前に、念のため副審にサーブ順を確認。
(当時の9人制バレーボールのルールでは、サーブ順を確認するのは、正当な行為として認められていた。ただし、1セットに3回副審に確認すると、一般的には遅延行為としてチームにイエローカードが出た。ちなみにレベルが低いA区で、3回以上この行為をしても、イエローカードが出たのを見たことは無い)
#17よっちゃんのサーブ。
力強いサーブが、日の出クラブのコートに向かう。
日の出クラブのハーフセンターが、レシーブするもはじかれ、サービスエース。
かと思いきや、主審の吹笛。
#17よっちゃんのサーブは、惜しくもネットをかすっていた。
#17よっちゃんの第2サーブ。
しかし、#17よっちゃんは、思いっ切りネットにかけて、サーブミス。
永竹クラブ6ー18日の出クラブ
永竹クラブは、中々自分達のリズムを取り戻せない。
陽介は、ベンチから立ち上がり、「自分達でリズムを取り戻すために、何をしたらいいのか?、何を1番最初にしなければならないのか?、よく思い出せ!、このままじゃ、前回と全く同じだぞ!」と、叫んだ。
すると、ベンチにいた#11和気ちゃんと、#15彩姉さんが、「皆な、声を出そう!、声を出して自分達のリズムを取り戻そう!」と、立ち上がって大声で鼓舞した。
猛獣コンビがベンチを立ち上がって、あまりにも大きな声で声援をしたので、さすがに主審はキャプテン#1ヨシちゃんを呼び寄せ、「控え選手はベンチに座るように。」と、注目を受けた。
しかし、この猛獣コンビの大声が、眠っていた永竹クラブを目覚めさせた。
日の出クラブのサーブ。
永竹クラブは、バックライト#9井口ちゃんがレシーブ。セッター#6マメちゃんは、中衛レフト#8ハリちゃんにトス。
#8ハリちゃんは、日の出クラブのコートめがけ素晴らしいアタックを打つ。
日の出クラブは、バックレフトが何とかレシーブ。
レフトアタッカー長身外国人ママさんが、そのボールをつなぎ、ハーフセンターがチャンスボールを、永竹クラブコートに返す。
バックレフトに入っている#17よっちゃんが、セッター#6マメちゃんにパス。#6マメちゃんは、ライト#1ヨシちゃんにトス。
#1ヨシちゃんは、日の出クラブの長身外国人ママさんのブロックの右手を狙いアタック。
ブロックに当たったボールは、コースが変わり日の出クラブのコートに落ちた。
永竹クラブは、コートの中で全員が集まりハイタッチ。ベンチでは猛獣コンビがガッツポーズ。
永竹クラブ7ー18日の出クラブ
永竹クラブのサーバーは、#8ハリちゃん。
陽介は、「ハリちゃん!、点数が点数だから、サーブはエースがとれるように、しっかり勝負して!」と指示した。
#8ハリちゃんは、鋭いサーブを打った。
日の出クラブは、動けず、サービスエース。
永竹クラブ8ー18日の出クラブ
皆な#8ハリちゃんのところに集まって、ハイタッチ。
コートメンバーは、「このまま!、このまま!」と大きな声で、自らを鼓舞する。
ベンチでは、「1発で、コートに返って来るかも知れないから、注意して!!!」と、叫ぶ声。
やっと一体感が出て来た。
#8ハリちゃんは、うまくリズムに乗って、この後5連続ポイントを、サービスエースでとった。
日の出クラブは、タイムアウトを要求した。
永竹クラブ13ー18日の出クラブ