表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

123/377

困った! 練習が出来ない夏休み

 勝利の美酒に酔った永竹クラブだが、優勝をするとチームの意識が、変わって来る。


 それまで嫌々やっていた練習も、少しずつではあるが自分から進んでやるようになった。自分達に何が必要でどうすれば試合に勝てるのか?


 優勝したことにより、皆な分かって来たようだ。


 陽介は、普段の練習でいちいち細かいことを言うのをやめた。メンバーの自主性を尊重しようと考えたからだ。


 相変わらず、パスやサーブなどの基礎練習に時間をかけたが、以前のように文句を言う者はほとんどいない。その他の練習も進んでやる。したがって体力もつく。


 今の所、チームとしては非常に良い状況だ!


 7月の企業の冠が付いた家庭婦人大会が終わると、次は9月の家庭婦人大会。


 永竹クラブは、7月の家庭婦人大会で、A区家庭婦人の女王『蕨クラブ』を破り優勝した。しかし3月の家庭婦人大会では惜敗している。


 その意味では、9月の家庭婦人大会では、永竹クラブの現段階の実力が試されることになる。


 しかし、永竹クラブが練習のために借りている体育館は、公立小学校と中学校。8月は夏休みで毎年借りることが出来る日程が決まっている。しかも今年度は、体育館の改修工事も重なり、9月の家庭婦人大会までに体育館を使用できるのは、何と3回しかなかった。


 さらに、夏休みは子供のいる家庭では、色々とスケジュールがあり、全員が練習に参加出来る日が元々少ない。


 陽介は、大御所2人にお願いして、他区の練習日に永竹クラブをまぜてもらえないか?

あるいは、参加出来るメンバーだけで練習試合をしてもらえないか?と、必死に練習場所を探した。


 陽介は、せっかくチームが良い状況にあるので、ここで中だるみをして、元の木阿弥にならせたくなっかたのだ。


 大御所2人が尽力をしてくれたおかげで、普段使用している体育館の使用回数に加え4回練習が出来た。

 

 陽介は、大会前最終練習日の1回前に、スターターを発表し、最後の練習日に実戦練習をした。


 ただ、レギュラーが揃ったのは最後の2回だけで、練習不足は否めない状態で9月の家庭婦人大会に、臨むことになった。


 陽介が選んだスターターは、7月の家庭婦人大会と同様。


#1ヨシちゃん(キャプテン・ライトアタッカー・像アザラシ)


#2ヤマちゃん(ハーフセンター)


#3キーちゃん(バックセンター)


#6マメちゃん(セッター)


#8ハリちゃん(中衛レフト)


#9井口ちゃん(バックライト)


#13シズさん(バックレフト)


#17よっちゃん(レフトアタッカー)


#19イケさん(中衛ライト)


ベンチ


#11和気ちゃん(中衛・ジャイアントパンダ)


#15彩姉さん(レシーバー・北極グマ)


#16イソちゃん(レシーバー・中衛もこなす、3月に入部した新人)


 「皆な、自分達のバレーボールをやって、また優勝しよう!」と陽介は言って、円陣を組ませ、キャプテンのヨシちゃんに声が得させて、練習を終えた。


 陽介はモチベーションを上げるために、この日から試合直前の練習終了時に円陣を組ませるようにした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ