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絶対に死にたくないダンジョンマスター  作者: キュアドラゴン
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1話

「……と、言うわけなんです、お願いです!私の世界に来ていただけませんか?」





例えばだ、例えば、絵に書いたような美少女、しかも金髪ロングの、そんな美少女にお願いされたら、どんな人だろうと首を縦に振るだろう。




「だが、断る!」



「なんでですか!」



まあ、一応説明しとくと、俺は死んだ。それはいい、いや、別に自殺したいとかじゃないぞ。死にたくはなかったし、そもそも死にたいやつなんかいないと思うが。


……俺はまあまあ珍しい病気に掛かっっていた、敢えて病名は出さないが。余命宣告は半年前だった。本当に急に死が迫って怖かった。助かる見込みはほとんどなく、結局、映画化されるような奇跡もないまま、俺はぽっくりと死んでしまった、26歳だった、ようやく仕事も慣れてきて、これからだという時に


だが、別に悔いはなかった。死に際には中学校時代の友人も来てくれたし、高校から付き合っていて結婚を約束していた彼女に手を握られながら死ぬ事が出来た


父が初めて見せた涙も普段はウザったい妹が小学生ぶりに、お兄ちゃんと言ってくれたことも本当に嬉しかった。だから、死んだことは別にいいのだ。むしろいい人生だったと胸を張っていうことが出来る






……そこで話は冒頭に戻る。まず一言



「俺の感動を返せ!!せっかくいい感じに感慨に耽っていて、自分の人生を振り返っていたのに、急に「私の世界に来てください」って言われても理解できるわけ無いだろ!お前は馬鹿か」


全然一言じゃなかったな笑


「全然一言じゃないじゃないですか。」


(こいつ!俺の脳内を読んでいるだと!!)


「と!に!か!く!私も大変なんですって、今すぐに人手が必要なんですよ」



「はー、それは分かったから、早く事情を話せ」



「はっはい!……時は起神前568年、かの創造主アスモデウス様によって……」


「手短に!!」


「はい!!……えーっと、私、異世界作ったんですよー、んで、ある程度は基礎ができたからイベント作ってみようとしたんですけど、その時に作った魔王が強すぎてー、人類が残り100人ぐらいまで減っちゃったんですよ。なので魔王を倒すために勇者を異世界から呼んだんですけど、今度はモンスターがほとんど居なくなっちゃって、みんな平和ぼけしちゃったんですよね、それが上司にバレたら色々不味いんですよねー、なので、強過ぎず、弱過ぎず、且つ人類が率先してヤル気を出すようにダンジョンを作ったんですよ!これが大当たりでして、人類が宝を手に入れようと頑張ってくれたんですよ。ただ、私も他の仕事がありますから、ダンジョンにばかり気を取られてしまって、一週間に1回は異常気象起こしちゃったんですよ、な!の!で!私の代わりにダンジョンを運営するダンジョンマスターとして、あなたを私の世界に呼びたいんです!お願いします!」


別に一息で言わなくてもいいんだぞ、最後の方は声聞こえてなかったし



「大体は理解した、でも、なぜ俺なんだ?あと、なぜ強制的にダンジョンマスターとやらに転生させなかったんだ?なにより、、なんでそんなにバランス調整が下手くそなんだよ!!」



「ふぇ、だって、まだ神様になったばっかりだし、仲いい神様は地球の神様しかいないし、あと、別の神様の加護があるから、本人の確認がなきゃ私の世界に連れてこれないんだもん」



「なるほど、あんたも苦労してるんだな、まー、察するところ、嫌って言っても仕方ないんだろ?そっちの世界に行くことは了承するよ」


「本当に!!ありがとう!」


「ただ、ダンジョンマスターってなんなのか、とか色々詳しいことを聞いてからだぞ」


「えっ?なんか言った?」


俺はそのまま意識を失った



あの女神覚えてやがれーー

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