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第四話天敵到来

すいませんリアルが忙しくて投稿遅れてしまいました。


うーんうーんやっぱりダメか。



あのスキルの誤認事件から数時間後、俺はこの世界で初めての夜を迎えていた、どうにかスキル選択をやり直せないかと試行錯誤してみたが結果はダメ、基本的に一度選んだものをやり直すことは出来ないと神智目録から説明を受けた。



あーやっちまったな、きちんと説明をもっと聞いておくべきだった、今になっては後の祭りなんだが。



そう思い俺は視線を上に向けた。



夜空に見えたのは爛々と輝く三つの月のような物体だった。



まぁうすうす感じてはいたけどやっぱり異世界なんだなここ、あーでも月?みたいなのが三つあることは太陽系でも衛星を二つ三つ持ってる惑星もあるし不思議じゃねぇか。



完全に今更だが自然に上向けたけど俺の視界ってどうなってんだ?視界自体は人間の時と変わらないんだが、俺の体(幹)の真ん中辺りから全方位を見ることが出来るし、それのお陰で俺の視界は完全に死角がない。某忍者マンガに登場する写〇眼や白〇も視界だけなら完全に超越してね?



あ、でも俺動けないからメリットとデメリットが消されて五分五分みたいな感じか。



はぁなんか今日一日でどっと疲れたな、色々ありすぎてもう頭がついていけんよ結局何一つこの体の経緯については分からんし、これからこの世界で暮らしてくと思うと憂鬱で仕方が無いんだが。



くそ、考えても仕方ねぇか今日はもう疲れたし寝るか、



アレ?今更だが俺って寝れるのか?植物って眠るんだっけ?こきゅうはしているっていうのが聞いたことあるけど木のモンスターって植物?それとも生物?今までの俺の感じからすると植物ぽいんだがそうするとこれからも夜は寝られないんじゃないか?でもそうするとなんか衝撃を受けた時に気絶することも無いってことになるのか?



あーダメだダメだ考えないようにしろ!よし!目を瞑ることだけを考えてそのまま意識を手放せば…


俺はそのまま意識を失った。


結論・今の俺は多分植物だが寝ることはできる。




次に俺が目を覚ましたのは朝の5時くらいだろうか、まだ辺りが少し暗いぐらいの時間帯だった。



ふわぁぁ、ありゃ?ここは…ってそうか俺転生したんだったな、昨日のあれが夢ならばどんなに良かったことか。



とりあえず朝になったんだしおーい神智目録さんやーい。


そう俺が思うと最早聞きなれた声が頭の中に響く。


【おはようございます、どんな御用でしょうか?】


うんおはよう、昨日使ったMPってどうなってる?


【了解ステータス画面を表示します】


俺が開いたステータス画面を見ると昨日ほぼ使い切っていたハズのMPが全回復していることがわかった。


おーなるほどHPはまだどうか分からんがMPは寝れば回復するらしいな。



そうやって俺がステータス画面を色々いじったりしていると、村とは反対方向の俺の後方にある森から何かが接近してくるのが見えた。



ん?なんだあれ?なんかこっちに近づいてきてね?



その影はそのままどんどん接近しその姿が遂にこちらから捉えることが出来た、その姿は全長50cmぐらいの全体の色が緑で背中に黄色の斑点のような模様がついている大きな芋虫であった。




……は!


危ない危ないあまりのショッキングな光景に一瞬意識を飛ばしてしまっていたようだな。



それにしてもあの芋虫?デカいしキモいな一体全体どうしたんだ?こっちには俺しか…あ、なるほど目当ては俺か!忘れてたけどアイツこっちに近づいてきてるんじゃん!



ヤベぇ!あんなサイズの芋虫が俺の体這い回るとか考えただけでもヤベぇ!どうする俺?こっちには攻撃手段はなし、ならとりあえず情報を集める必要があるな…


よしゃ神智目録さーんあの芋虫の情報プリーズ!


なんか困った時の神智目録になってるな、現状それしか手段がないから仕方がないっちゃ仕方が無いんだが。


【了解、ゼルトワームの情報を開示します】



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



モンスター名 ゼルトワーム


分類 虫族


概要


全長約50cmの大きな緑色の芋虫、蝶のようにサナギになることは無く芋虫の状態で一生を終える。魔力を持っておらず弱性の消化液を飛ばしてくる攻撃しかしてこず討伐は容易、しかし産卵期になると雌の背中には黄色の斑点が浮かび上がり木の幹に消化液で穴を開けそこに数百ものタマゴを埋め込み、孵化する我が子の餌にする、番で森に放てば10年で森が死滅すると言われている。別名 森荒らし



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



ふーんなるほどね、結構アイツヤバいやつってことは分かったよ。


産卵期に遭遇したらやばいのか〜で産卵期の見分け方は背中の斑点か〜



うっそだろおい…



何なの!?なんでこんなに俺とっての天敵であろう奴との遭遇が多いのよ!?



普通異世界モノってさ、初めはなんか倒しやすい弱いやつを地道に倒すとかしてレベルを上げてくもんじゃねぇの!?



【回答、ゼルトワームは危険度は低くなんの訓練も受けていない一般人でも仕留めることは容易です。】





…………





バカヤロ!それはあれだぞ!勇者から見たらドラゴンなんて余裕って言ってるのと同じだぞ!元のスペックが違うじゃねぇか!


危ねぇもう少しで納得する所だった!




まぁこんな茶番をしてれば芋虫(ゼルトワーム)が素直に待つわけないんでそれだけ近づいてくる、気づけばゼルトワームの俺との距離は10mを切ろうとしていた。



うわわわわヤバイヤバイどうする?どうする俺?



おおおお落ち着けとととりあえず俺にやれることを考えるんだ。



昨日の木こりのオッサンの様に耐久して相手が諦めるまで持ちこたえるか?


いや無理だな、昨日の作戦は相手に理性があったから通じただけだ理性がなく本能で動いてるだろうコイツにやったってそのままウマーってされてゲームオーバーだ。


なら俺ができる手段は一つか、使ってアイツに有効とも限らんし完全な博打になっちまうがもうそれしかない以上仕方がねぇか。



よし!男(?)は度胸!かかってこいやゼルトワーム!



ゼルトワームと俺との戦いの火蓋が切った落とされた。




俺がそうやって覚悟を決めてる間にもゼルトワームは近づいてきておりもう俺との距離は5mぐらいしかない。



が、そんな危機的状況にもかかわらず俺は落ち着いていた。



大丈夫だ落ち着け、この作戦には相手に近づいてきて貰うことが必須だ。なら確実に成功させるにはギリギリまで俺に近づけさせるしかねぇ!



ゼルトワームはどんどん接近して遂に俺との距離は1mを切った。



今だ!スキル発動!範囲はゼルトワームの足元!ディグ!!!



そう俺が念じた瞬間突如ゼルトワームの足元の地面が綺麗な正方形型に沈んでいった。



く、やっぱりパッと瞬間的に地面が消えるわけじゃないのか!いやでも関係ねぇ!もういっちょディグ!!!ディグ!!!ディグ!!!ディグ!!!ディグ!!!ディグ!!!ディグ!!!



連続で発動された俺のディグによりゼルトワームの足元がどんどん沈下していく、そして気づけばゼルとワームは5m弱の穴の底に、しかしそんなこは関係ないとばかりにゼルトワームは壁をよじ登り上がってこようとする。



させるか!ここで上に登らしたりなんかしたら俺が死ぬ!穴の壁目掛けてディグ!!!ディグ!!!ディグ!!!ディグ!!!



そうするとゼルトワームが登っていた壁が消え去り下に叩きつけられる、だがそれではまだピクピクト動いておりトドメには至ってない。


しかし、俺が穴の壁に向かって発動したディグにより壁に亀裂が入り、穴全体の壁が崩落を始める。



そう、俺の作戦は穴を作ってそこにゼルトワームを入れてさらに壁を崩して生き埋めにするという作戦である。



だが、この作戦はゼルトワームがもし土の重みで死なず尚且つ地中をミミズのように掘り進むことが出来るのならこの作戦は破綻し俺の人生(木生)はここでジ・エンドとなる。



さぁどうだ?死んだか?いや死んでてください!



そう願っている俺の頭の中に声がする。



【ゼルトワームを倒しました経験値12を獲得します。】





……








いよっしゃァァァァあ!勝った!今度は撃退じゃない!正真正銘の勝利だ!



この作戦は使える!行けるぞこれで俺も戦える!



異世界生活二日目俺はこの世界に来て、ようやく希望が見え始めた。




トレントの現ステータス


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



name / トレント


Lv1 次のLvまで18


HP 48 / 48


MP 2 / 28


ATK 0


DEF 50


DEX 0


MATK 14


MDEF 43


LUCK 14


SP 0



所持スキル


自動回復Lv3 ・ 光合成Lv2 ・ 回復魔法Lv1 ・ 土魔法Lv1 ・ 神智目録(アカシック・レコード)


















トレントさんは希望を見つけた様です。

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