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家守りの猫  作者: 鮎川 了
7/11

追い出し作戦






 結局、ケンタとか言う小僧こぞうが俺の名前を呼んだのも単なる偶然ぐうぜんだったらしい。

 でも、よくある名前じゃないはずだ。

 なんで知っていたんだろう?

 それにしても眠い。

 これじゃあ家を守れない。

 うとうとしながら仔猫の頃を思い出す。まだあの頃は俺もお父さんの手のひらにすっぽり入ってしまう程ほどチビだったなあ。

 ……とらのように大きく強い猫になれるように虎太郎こたろうと名付けよう……

 うん、お父さん。俺、大きくなったよ。強くなったよ。

 ずーっとこの家を守って来たよ。

 

 外が騒がしい。

 なんだろう?

 また家に誰か来た。

 全く、俺の家を荒らすのはいいかげんやめて欲しいものだ。

 少し、暴れてやろうか?

 奴らがこの家から出て行くように。


 ……しかし、暴れてやると言っても一体何をやればいいんだろう?

 家中の柱で爪をぐとかオシッコをひっかけるとかは、由緒正しい家猫のプライドが許さない。


 しかし、今はプライドがどうとか言っている場合じゃない。   

 俺は思い付く限りの嫌がらせをして奴らを追い出す事にした。










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