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第1ステージの1
あれから5年
月日は経つのが早いなぁ
桜は満開
風に乗った数枚の花びらから一枚掴む
ほんのりとピンクに色づいた小さな花びら
あれからあいつの姿は見ていない
あいつはいまどこに…
目を閉じその思いにはせる
しばらくして、目を開き、手のひらに乗った花びらをグッと握りしめ、そのまま手を離し棄て去ろうとした
「…る」
呼ぶ声がした
振り返るとあいつが笑っていた
「秋留!」
あの出来事の前によく見ていたあの笑み
あの出来事は夢だったのか?
そう、思わせるくらいの何も無かったあの頃のあいつだと
なのに
「お待たせ!さぁ、準備はいい?あきる」
次の瞬間ニヤリと笑った




