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森と猿と

「出れた…」

今、俺の周りを囲んでいるのは青々と茂った木々。

小さくも美しい鳥の鳴き声が、幾重もの重奏により壮大に調べを奏でている。

ぶっちゃけそんな事は関係ないんだがな

何にかって?

今の俺の開放感さ!

「空気が新鮮!壁が青くない!あと出口が分からないという恐怖もない!ビバ!フリーダム!」

あはははは!

思わず笑いながら駆け巡っちまうぜ!

そりゃ公子も忍者の修業したりファフニールも眠らすわ!

もうだめポ?耐えられない!

「いかんいかん、落ち着けよ俺…」

どうやら我をわすれていたな。

見苦しい事この上ない…

とりあえず現在の状況をまとめるとだ。

ナイトに襲われて、風穴落ちて、神殿にたどり着いて、少年に襲われて、ついでに出口教えて貰って、脱出。

濃い1日だったなぁ…むしろ半日なんだがな。

(やっと訪れた安息か…)

そう思ったら、自然と腰が落ちた。

疲れのピークともいう。幸い、地面は柔らかい草でおおわれていた。けっして得体の知れない何かではない。

……あの暗闇は、前にもましてトラウマになったな…絶対。

……ガクガク…

「ふぃ〜。しかし、水飲みたいね」

震える足は気のせいだよ?

うん、きっと。

でもま、実際の話喉は渇いていた…

考えてみたら当たり前なんだが、朝食以来なにも飲んでないな。

…湿気の異様に高い所にいはしたが、飲む度胸は無かったんだ。

なんか、ねちゃついてるんだもん。

今服についてる(風穴産)はアオミドロ色してるし…

…俺、大丈夫カナ?

「とにかく水飲みたいね〜…。服、体洗いたいね〜…」

なんか、考えるのも疲れたな…

(もういいや、一旦寝よう)

そう考えた時には上半身も倒れていた。

ゆっくり瞼を落として眠ろうと思った。

結論から言おう、無理でした。と

『ウキャ?』

「ウキャ?」

奇妙な声に目を開けようと…

『ウキャ〜!』

ドスン!

「ぐぇ!?」

腹に襲いかかる強烈なGに思わず飛び上がってしまった。

いや、実際は上半身起こしただけなんだが…

『ウキャキャ!?』

腹に乗っていたそれは当然転がり落ちた。

それ

つまりは猿

猿?

『キャ!キャ!』

どうやらこの猿、今の何かツボに入ったらしく、俺を押し倒してくる。変な意味なしで。

しょうがなく寝そべってやると、また腹に飛び乗ってくる。

ドスゥ!

「ぐふぅ!」

いつもの2倍のジャンプで400万パワーか…やるな!

シャレにならんほど痛いぜ!

『ウキャ!ウキャ!』

「は?」

『フー!』

む、よく分からん。

猿語は理解できんしな

ま、とりあえず起き上がろう。

コロン

『キャ!キャ!』

「……」

あれか、転がるのが楽しいのかこの猿。

さすが野生動物。意味分からん。

『フーッ!ウキャッキャ!』

また猿が俺を押し倒してくる。このままだとヤバい!

戦争男に殺されてしまう!

「待て猿!話を聞け!」

『ウキャ?』

(日本語通じるのか?そういやナイト達も文字違うみたいなのに…)

『フー!』

「おっと、すまん。考えごとしてた」

『ウキ』

「つまり猿、お前は転がるのが楽しいのか?」

『ウキ』

首を縦に振っている。なんて賢い猿だろう。

つか、俺が猿語を理解はできないんだな。

っと、気を抜くとまた猿が押し倒してくるな。

「猿、取引しないか?」

『ウキ?』

「もし水…あ〜川の場所を教えてくれたならば」

『キキキ?』

「俺が貴様に回転する技を教えてやろう」

『キキッ!?』

「もし不満なら、前に回る術まで教えてやる」

『キキッキ!?』

「乗るか!?」

『キーッ!』

目を輝かせて俺を見る猿に輝く笑顔を返してやった。

ま、前方回転と後方回転教えればいいだろ。

ちなみに、川と頼んだのは理由がある。

川の周りには人が集まるからだ。

つまり俺は、喉の渇きとともに帰還の道を得たわけだ。

爺さんのトラウマがいきてるなぁ…

泣きだい……

とにかく俺は、猿という野生の案内人に手を引かれ、帰還の一歩を踏み出した。

踏み出して、数秒

『キキッキ』

着いた



ふざけんな。

歩いて30秒とか、俺鈍感すぎだろ!?

猿は猿ですごい目輝かせてるし!

『キキッ』

「まぁ約束だしな」

とりあえず猿に前方回転と後方回転教えてやった。

やべぇ、すごい楽しそうだ。

…少し良心が痛まないでもない。

「ま、それはともかくとして、一浴びしますか」

結局今日はここで野宿になるかな?

日も落ちてきたし。

『キ』

「おう?」

体を洗っていると猿に背中をつつかれた。

懐かれたな、と苦笑しながら振り向くと、そこにはバナナが1房置いてあった。

「くれんのか?」

『キ』

なんだか無性に嬉しくなって、気付いたら猿の頭を撫でていた。

「な。猿」

『キ?』

「ついてくるか?」

『キキッキ!』

首を縦に振る猿に妙な愛着を感じた。

なんか、猫みたいな猿だなと思ったが…

「んじゃ、お前の名前はアメかディオな」

『キ!?』

「アメじゃ変だしディオでいこう」

『キキキ!?』

ま、これで旅仲間はできたんだ。

そう考えたら、気分が妙に晴れてきた。

「ディオ〜回転ばっかしてんなよ〜」

『キキィ』

なんとか焚けた火を前に、夜のとばりが落ちていく

それは昼間に比べ、とても優しい闇だった。

まだ書く気あったんだ。この作者

ありました。スイマセンm(_ _)m

なんとか完結まで持ってきたいなとか

でも文の書き方苦手だなとか





あれ?すでに俺って敗者?

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