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第24話「心にチ〇チンがある限り」

(深夜──湯けむりに包まれた静かな温泉旅館)


カナタ「……よし、行こう」


ミュン「んぅ……?どこ行くミュン……?」


(布団にくるまりうとうとしていたミュンが、半目で問いかける)


カナタ「男風呂だよ」


ミュン「はあああああああ!?なに言ってるミュン!?もうお前、こっちの住人じゃないミュン!!入国審査通って転籍したミュン!!」


カナタ「でも……心はまだ男の子かもしれないし……気持ちは残ってるっていうかさ……!」


ミュン「気持ちと“アレ”は別問題ミュン!!そっちはもう終わった案件ミュン!!強制リタイア済みミュン!!」


カナタ「心にはまだ……男の証があるもん!」


ミュン「生やすなミュン!!都合のいい時だけ生やすなミュン!!精神論で性別を揺らすなミュン!!法律も風呂の札も泣いてるミュン!!」


(そのころ、男子風呂──)


西園寺(湯けむりの中、黙って瞑想中)


(静寂を破るように、風呂の戸がガラリと開く)


カナタ(小声で)「お、おじゃましま~す……」


ミュン(後を追ってきて)「ああああああああ!?やっちまったミュン!!なに素で入ってんだミュン!?それ完全にアウトミュン!!というか痴漢ミュン!!」


西園寺(目を閉じて)「……お前、何してんだ?」


カナタ「え、えっと……混浴って書いてあったような……気がしなくも……ない……かも……?」


西園寺「……ねぇよ。見間違えんな。早く出ろ。通報される前にな」


ミュン「むしろ既に通報モード突入してるミュン!いまにもベル鳴るミュン!」


カナタ「うぅ……西園寺君と入れると思ったのにぃ……」


ミュン「切ったのが悪いミュン!!」


(その後──女子風呂)


美香「……ねぇカナタ。アンタどこ行ってたのよ?」


アンジェ「まさかとは思いますけど……男子風呂に突撃しましたの?」


カナタ「え、えへへ……ほら、心に……チ〇チンあるから大丈夫かな~って……」


ミュン「頼むから黙るミュン……」


美香「アンタもう切ってるだろうが!私が好きだってんのに!」


(バッシャーーン!!)


※桶が飛ぶ音。お湯が乱れる。宿泊客の叫び声が遠くに。


アンジェ「カナタ様は……繊細にして大胆、聖人にして愚人……つまり最強ということですね」


ミュン「やっぱり一番ヤバいのはカナタだったミュン……!」



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