蝶と花
掲載日:2025/02/27
まさに春のイメージ。
※ 本羽 香那先生主催の【一足先の春の詩歌企画】参加作品です
キーワード:「蝶」「花」
美しい蝶が美しい花に
むらがっているのを目にしようと
その光景に感じ入ることはない
ただ うすら寒さをおぼえるのみだ
蝶は花の美しさを求めて
むらがってくるのではなく
甘い蜜をすすろうと
舌なめずりしながらやってきたんだし
花のほうにしたって
蝶の纏う翅の美しさを見込んで
まわりにはべらせようと
呼び集めたわけでもない
おたがいが おたがいの理と利のために
結果として 美しいものどうしである
蝶が花にむらがっているだけなのさ
光景としては美しくあっても 情緒的ではなく
仕掛けられた思惑は
あまりに理性的かつ実利的で
そんな構図を覆い隠すかのように
目にするものを
美の陶酔と恍惚ではぐらかす
蝶と花の描く光景には
やはり なんら感じ入るものはなく
ただ ただ
うすら寒さをおぼえるだけなのだ
ひねくれ?










