生きた屍
よろけた、
不覚にもふらついた、
それなのに景色は変わらない、
絶望の中、
ここはどこ、
知ったことなどない真相、
突き放すのもゆるしておくれ、
いまは深い森を行こう、
さよならと言って、
心の中を癒して、
まだ誰も知らない温かな光、
眠れるほどに抱きしめるまで、
溢れる体、
この理性が苦しめるなら、
いっそやめにしてしまおう、
なにも持ってはいなかったから、
慰めはうるさい、
痛みが心地良いというのに、
夜星のように輝いていた、
縁の甘味は酔えるくらい、
誰かが止める、
僕を冷たいフォークでさす、
海原へ出れたならああどんなにも、
僕は幸せを手にしただろう、