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とあるダンジョンの深階層にて

 ダンジョン深階層で走る集団がいる。


「皆無事かっ」


 走りながらこの組織のリーダーらしきものが叫んだ。


 怪我人を背負う者、その怪我人に治療を施そうとする者、周囲を警戒する者、迎撃態勢を行う者など様々な人間がいることを窺える。


 しかも見る人が見ればそれは明らかに熟練の其れだと分かる連携だと分かるだろう。


 しかしこれほどの集団が満身創痍になることなど早々にあるだろうか。


「クソッあんな化け物がいるなんて聞いてねぇぞ…ギルドの怠慢だろあんなもの!!」


 背後から凄まじい爆発音や金属音などが近づいてきている。


「やっぱり加勢した方がいいんじゃ…」


「バカ野郎、団長たちが殿を努めてるのは、俺たちが傷も負わせられないぐらいの火力しか無いからじゃねぇか!」


 化け物の獣声が、すぐそこまで来ている。


「転移魔法をします!」


 意を決したような声を発する、若き魔法使いが呪文を唱え始める。


「ダンジョンで転移魔法は禁止されて・・・ってあぁもうすぐそこまで来てるじゃねぇかよ!?一か八か決めるしかねぇのか!?」


 最早一刻も猶予が無い状態であり、演唱をここで止めたところでジリ貧になるのは見えている。

 その時、転移魔法の演唱を終えたとき、魔法に異変が生じる。

 明らかに魔法の暴走としか言い様がない状態であった。


「魔法が暴走してっ…!?制御が出来ません!!」


 明らかにその魔法使いが使える範囲ではないほどの魔法であり、これが禁忌を犯したことだというのか。


 「皆固ま…」


 最早どこに転移しようというのか分からないのなら、触れ合うほどの密集を試みようとするも、すでに時は遅し、魔法は発動し転移してしまった。







 その後、他のギルドがダンジョンを攻略しているところ、明らかに周囲が削られている階層があったという報告がなされた。

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