1.転生直後の大ピンチ!?
「おはよう~」
あっ、そう言っても誰もいないんだった。
俺の名前は伊藤カズヤ。ごく普通のヒキニートだ。
まあ天才プロゲーマーでもあるけどな。
俺はゲームの才能があるんだけど、金がない。
俺はちっこい脳ミソで考えて至った結果が、妹のユリに金を借りることだった。
よし。借りに行こう。そう考えて、外へ出たその時だった。
「ズルズルッ」と音を立てて、俺は転んだ。
「いてて、ゲームばっかやってるからかな、体が重い。」
そう言いながら、立ち上がった。すると、何か頭が濡れていることに気づいた。
「なんかこぼしたかな。」そう思って、床を見ると、血まみれだった。
そこから俺の記憶はない。いや、そこから「奇跡」が起こったといった方がいいだろうか?
なんと、俺がその光景を見た後、世にも美しい女神が現れ、俺にこう告げた。
「貴方は死にました。しかし、あなたにチャンスをあげましょう。
いまから貴方を異世界へ降臨させます。しかし貴方は...魔王なのです。」
「え?なんて?」と、俺は戸惑ってしまった。
異世界へ転生できるのは嬉しいが、魔王になるのは皮肉なものだ。
だって、悪気はないのに悪者扱いにされるんだ。(まあ悪者なんだが)
「で、どうするの?このまま死ぬか、魔王になるか。」と、女神は俺に告げた。
「このまま死ぬよりはいいかな...じゃあ、魔王になります!」と、俺は思い切っていってしまった。
それが間違いだったんだ。これからどんなことが起きるか、楽しみにして聞いてくれ。
「魔王様!魔王様!?魔王様!!!!」その声で俺は起きた。目を開くと俺の部下らしいスライムがいた。
「あわわ、どうした!?」と、俺は返した。
すると、そのスライムは言った。「なに寝ぼけてるんですか!今からここに勇者が来るんですよ!」
「え~!?」俺は絶望的だ。転生して魔王になった直後に勇者が来るなんて。
なんて恵まれていないんだ。でもやってみるか。
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