エピローグ #2
ついに最終話となりました。
詳しいことは後書きで。
俺は今までの冒険を思いだしていた。様々なことがあったと思う。あっというまだった。
いろいろな人に出会い、別れてまた出会い。みんな一番大切なものは違っていた。
分からない。みんな大事なものが違うのに決められるはずがない。いったい何なんだ。
「ねえ、なんでこんなこと聞くの?ただ行動パターンを知りたいんだったらバトルロワイヤルだけでいいんじゃないの。」
咲が言う。確かに言うとおりだ。なぜ。
〔それは、あなたたちが信念を曲げることが、ないかどうか調べるためです。〕
「なぜ?」
〔これから、あなたたちは強大な力を手にするでしょう。核兵器だってその内の一つです。もはや、あなたたちは自分たちの星すらも破壊出来るんですよ。
だから、あなたたちは強い信念が必要なんです。だから、聞いています。世の中で一番大事なものはなんなのかと。〕
それから、かなりの時間が過ぎた。俺は答えを見つけたと思う。いや、見つけたとは言わないかも知れない。
「分かったよ。答えは存在しないだろ。」
とたんに、みんなが首を曲げる。
「どういうこと?」
咲が聞いてくる。
「つまり、この戦いでも分かるように、みんな一番大事なものはそれぞれ違ったろ。
だから、決めることは出来ないんだよ。一番大事なものは人それぞれ、それで良いんだよ。
これが答えだよ。そう、一番大事なものは人それぞれ、それで良いんだよ。」
〔それがあなたの答えですか。分かりました。悪くはありません。しかし正解でもありません。
とりあえずは及第点と言うところだな。
なので君たちの願いを叶えることは出来ない。まあ、元の時間や空間に戻すからそこは安心してくれ。〕
そして、俺たちの体が光り輝いた。
その後の俺たちのことを話そうと思う。結局、あの後元いた場所に戻った俺たちは後日連絡を取り合って再会した。
咲の父親は新聞記者のノウとかなりの財力をもった豪気の尽力のおかげで、解放された。
ほかにも持田が名門の料理学校にいったりするなど、様々なことがあった。
結局、あれから宇宙人からのコンタクトはなかった。なんだったんだろうか。俺がだした答えで良かったんだろうか。
いずれにせよ、俺はこの戦いで様々な経験をしたし、かけがいのない仲間を手に入れた。俺はそれだけで良いと思う。
ひと夏の不思議な戦い。この事を知っているのは一握りの人間。それで良いんだ。
いろいろ悩みましたがこれで終わりにすることにしました。
もともと、この話しは短めにする予定でした。しかし、思いの外おもしろく書けたので、こんなに長く続いてしまいました。
この話を書くきっかけは、自分の友人が書いているバトルマンガを見て、自分もバトルものを書こうと思ったからです。
テーマは一番大事なものを捨てて一番欲しいものを手に入れるです。
たった、それだけのことしか決めないで書き始めました。
そして、そのせいもあってか、だんだん作品に限界を感じてきました。なので、ここで終わらせることにしました。
こんどは、このようにならないように頑張りたいとおもっています。
次回作、ユートピアにご期待ぐださい。