『深海のイメージ』
『深海のイメージ』
㈠
人間が水中で呼吸が出来たら、或いは、人間が空中で空を飛べたら、と言った、想像力は果てしなく続く。ただ、潜水艦や、飛行機など、それに模した機械は開発することが出来ている。けれども、この、夢の様なイメージを、人間は夢の中で、叶えることが出来るのである。
㈡
昔見た夢だ、深海のイメージを持った自我は、深海とまではいかないが、川の中を、呼吸しながら泳いだ夢を見たことがある。それは本当に、快適で、奇跡的な、優雅な夢であった。夢が覚めた時に、凄い夢だったと思ったが、勿論、夢の中では、水中で呼吸しながら泳ぐことは、夢ではなく現実であった。
㈢
すると、ふと、現実の自分には、深海を泳いだら、どんな感じだろうという、不可思議が思考に発生する。特に、深海に行きたい訳ではないが、川の中を泳いだなら、深海も一度は、というイメージが湧くのである。例えば、人間には、現実不可能とされている現象でも、夢の中では、強烈に強い現象が起こるものだ、と思ったことなのである。