表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隣の和泉さんと農場ゲーム  作者: 春川
パーティー編
21/25

第21話 夕たんよ…

投稿遅れました…

「…貴方が朝の彼氏さん?」


ふぅん、まあまあね、と『澄井夕』は言った。


声も本人そのものだし、間違いないようだが…


澄井夕、愛称は「夕たん」。


大学生という若さで世界的な会社を経営し、その上モデルまでこなしている。


雑誌「NaN NaN」や「Candy」の専属モデルや、最近はCMにも多く出演していて、所謂(いわゆる)"オールマイティ"ってやつだ。


しかし、こんなキャラだったっけなぁ、夕たんって…。


夕たんといえば、フレンドリーな喋り口調でファンにも神対応だったような…?


どうやら俺は、有名人の裏の顔を見てしまったようだ。


「朝に彼氏がいるって言うから、どんな金目当ての子かと思ったけど…案外大したことなかったな」


おいおい、初対面でそれは失礼だろ。


どんどん「神対応夕たん」のイメージが崩れていく…


「だ、だからお姉ちゃん…学校では一切家の話なんてしてないって…」


「あの、朝さんの家って大きな会社とかなんですか」


俺が間抜けな質問をすると、「夕たん」はふん、と鼻を高くした。


「あのねぇ、うちの会社は かの有名な和泉グループですよ?」


ええーっ!和泉グループ?!そんな、大企業の令嬢だったのか?!


朝さんは、あーあ、バレちゃった、とでも言いたげに肩をすくめた。


「翔くんはそんな変な目で見ないって思ってるんだけどね、やっぱりバレたらやだなぁ…」


朝さんは、[家が大企業]というステータスに頼らず、自分の力だけでこんな人気者になってるんだな、としみじみ感じた。


だから、その努力に水を差すようなことはしない。


俺は、そう胸に誓った。


「大丈夫、誰にも言わないし、これまでと区別するようなことはしないから」


我ながら恰好良い(かっこいい)ことを言ったと思う。


「あ、りがと…」


その朝さんの表情(かお)を見たら、いつか見たような、あどけなさと可愛らしさで思わず抱きしめたくなった。


あぁ、あれは俺と朝さんが仲良くなるきっかけとなった「先輩」からのナンパだ。


その瞬間俺は、気づいてしまった。


その''(ブツ)''があることに。


――モバイルバッテリーだ。


神様ありがとうございます、救世主が現れたんだ!いつか使うと思い鞄に突っ込んでいた物が、こんなに役に立つ時が来るとは…!


俺はカチッとスマホに差し込み、電源を入れた。


メッセージが来ていた。


「海斗:どこにいる?帰った?」

「母さん:迷子かーーー」

「父さん:大丈夫か!どこ?!」


…あ、やばい。

これからもよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ