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隣の和泉さんと農場ゲーム  作者: 春川
2人の出会い
14/25

第14話 流羽椎奈の恋煩い

チームモーニングの花未と椎奈の話です。

1つにまとめたくて長くなりました。

あ、ども。


ピッチピチのJK2、流羽椎奈(るうしいな)です。


はい。


今日ものーじょーぼくじょーで遊んでます。


ピーンポーン…


あ、今日も私を迎えに来ました。


来たのはお隣さんの富谷花未(とみやはなみ)です。


あ、男ですよ。


花未は辛いことがあっても明るくって。


優しくて。


私の自慢の幼馴染なのです。


自慢の幼馴染だけど、他の人にはとられたくありません。


だって花未のことが好きだから。


花未のいいところも、だめなところも、


ひとりじめしたいんです。


(でも、チームモーニングの皆ならいいかも…)


勝手な話だけど、花未が好きなんです。


でも花未は人気者だから、花未が好きな女子はたっくさんいるんです。


その女子の中で、花未にとっての私が


‘特別’な存在だったら、椎奈は嬉しいな、なんて。



あ~っ!!今の笑うところですよ!!



「おーい…しーな聞こえてる?学校いこ」


クラスの皆は私のことを「椎奈ちゃん」とか「椎奈」って呼んでるけど、


花未だけは「しーな」って呼んでくれるのが嬉しいんです。


「うん!…はーちゃん寝癖ついてるよ」


私は花未のことを「はーちゃん」って呼んでいます。


この「しーな」と「はーちゃん」っていう呼び方は、


幼稚園の頃に二人で決めたものなんです。


「うん。あの時のことは今でも鮮明に思い出せるよ。」


「いっ、今の聞こえてたの?!どこから?!」


「椎奈は嬉しいな、からー」


恥ずかしいーー…!


花未がぷぷっ、と笑ったので、


私は穴があったら入りたいよ、と顔が真っ赤っかになってしまいました。


毎日こんなことを玄関で繰り広げているので、


どっちのお母さんからも怒られて外に送り出されます。


学校の近くまで行くと、人も増えて来ました。


毎朝、私と花未はみんなの注目の的です。


「椎奈ってずるいよねー。花未くんと幼馴染で隣の家でさー」


「ほーんとほんと。挙句の果てに毎日一緒に登下校ってー…」


「1つくらい分けてよねぇー」


「付き合ってもないのにさあー?」


わざと聞こえるように言われるのが辛いです。


でもしょうがないです。


だって花未は人気者だもん。


「今、誰かが『付き合ってもないのにさあー?』って言ったよね」


と、花未が言いました。


何が始まるのか、不安に思っていました…


花未の体は、私の方に向けられました。


「しーなの事が幼稚園の頃から好きなんだ!俺と付き合ってください!」


突然の出来事に、私は5秒ほど固まっていましたが、


花未が私に告白してきた、ということを理解しました。


これの答えはもう決まっています…


「私もずっと好きなの!もちろん付き合います!」


私の答えを聞き、花未はうれし涙を流したんです。


だから私も、つられて涙ぐんでしまいました。


しばらくすると、とんできた野次に花未がこう言いました。


「俺に告白の機会と勇気をくれてありがとう!!」


校舎に入ると、学校中が祝福ムードになっていたんですが、


先生たちも祝ってくれました。


みんなに感謝です!


教室では休み時間に祝福パーティーを開いてくれて、


家では2人の両親、中二の花未の妹、私の弟がパーティーを開いてくれて、


人生でもベスト3に入るほど楽しい日でした。


パーティーでは私たちよりまわりの人の方がはしゃいでいました…


あ、花未の妹と私の弟がこの間付き合い始めた時もパーティーをしたんですよ。


ふうー…


明日からの生活が楽しみです。






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