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隣の和泉さんと農場ゲーム  作者: 春川
2人の出会い
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第1話 隣の席の和泉さん

「隣の和泉さんと農場ゲーム」はじまります!

是非読んでね!

空野翔(そらのかける)という名の農場ゲーム好き男子高校生、俺。


朝日を浴びながら校門をくぐり、靴を履き替え二階の教室までたったっと歩いていく。


汗を拭きながら教室へ入ると、俺の机に座っている星空海斗(ほしぞらかいと)が手を振ってきた。


窓側端っこの特等席につくと、海斗が「いよっ」と言って机から降りた。


「おぉ、海斗おはよう」


「翔ちんおはよー」


いい加減そのあだ名やめてくれと思い苦笑していると、隣から黄色い声が聞こえてきた。


「朝ちゃんおはよー」


「和泉さんおはよっ」


「みんな、おはよう!」


隣の席の和泉朝(いずみあさ)さん。


和泉さんは優等生で優しくて美人で……欠点が見つからない。


ロングでさらさらの黒髪が穏やかな性格に似合ってていつまでも見ていられる……って、気持ち悪いぞ俺。


ふわふわした気持ちに包まれていると、とんとん、と肩をつつかれた。


「翔くんおっはー」


と、話しかけてきたのは和泉さんの友達の夕凪(ゆうなぎ)ひなせだ。


染めてもらったという明るい茶髪で、染めたと同時に切ったらしいベリーショートがふわっと跳ねている。


「おう、夕凪おはよう」


返事をすると、夕凪は俺に手を振ったあと海斗の方へ駆けて行った。


夕凪と海斗は付き合っていて、そのラブラブっぷりは見ていてにまにましてしまう程だ。


「海斗おはよ、今日の放課後どうする〜?」


「んー家で勉強会でもするか。今日のひなせいつもの百倍かわいいぞ、メイクしてる?」


「校則違反はしないからいつもと一緒だけど……嬉しいな」


今日もラブラブ、眩しすぎるYO!


夕凪につられてか、和泉さんも俺にあいさつをしてくれた。


「翔くん、おはよう」


和泉さんも眩しいYO!


そんな澄んだ瞳で見られたらドキドキしてしまうじゃないか。


あまりの可愛さに、俺は顔を逸らしてしまった。


見られただけで照れるとか恥ずかしいし、我ながらかっこ悪いと思う。


俺は勇気を出し和泉さんの目を見て、声を出すために息を吸った。


「お、おはよう!」


よし、言えた。よくやったぞ、空野翔。


でもやっぱり照れて返事する声が小さくなってしまった。あぁ、穴があったら入りたい……。




昼休みになり食堂に行こうとした俺は、扉の前で和泉さんが先輩二人に強引に手を引っ張られているのを見てしまった。


上靴の色が青だから三年だな。背が高くてごつい男と、金髪でひょろっとした男……。校内でも有名な、先生も手を焼いているという不良だろう。


「なあ俺らと遊ぼーよー」


「あ、あの……私今から食堂でご飯を食べるのでごめんなさい」


和泉さんが金髪につかまれた手を振り解こうとすると、ごつい方が和泉さんの肩を持ち顔を近づけた。


俺はゾッとして、助けなければいけないと思うのに体が強ばり動かなかった。


「俺らミクド奢るよー?」


肩を持つ手により力が入ったのを見て、俺はもう動くしかなかった。


「先輩達、和泉さんが嫌がっているので手を離してください」


最大限の力で二人を睨み、手を離そうと和泉さんの前に立った。


「あ?お前誰だよ。嫌がってないだろ?」


金髪に胸ぐらをつかまれ焦ったが、ここまで来たら守るしかない。


必死に金髪の手をひねり、胸から手を離した。


俺にターゲットが移ったことで二人は和泉さんをつかむ手を離した。


これでもう大丈夫だと思うが、最後に和泉さんにも確認をしよう。そうすれば先輩も諦めるだろう。


「和泉さん、嫌だよね」


「うん……嫌です」


和泉さんに嫌だと言われ先輩達は去って行った。


意外に臆病だな。和泉さんを救えて本当によかった。


和泉さん、嫌そうだったし……。


「翔くんありがとうっ〜‼︎怖かったよ〜」


和泉さんはなんてかわいいんだ。


「不意打ちでそんなかわいさ、ずるいよ。」なんて言えないけど、想像して恥ずかしくなり耳が紅潮した。


それでも和泉さんには照れてるって思われたくないから平然を装ってさりげなく誘ってみる。


「どういたしまして!あのさ、また怖いことがあったら嫌だし一緒に食堂行ってもいいかな」


本当にかっこいい人は照れても構わないと思うんだろうな。


「ありがとう!じゃあ、行こう」


和泉さんがほっとした表情を浮かべて微笑んだので、俺も安心してにこりと笑った。


その後食べたカツ丼定食は、和泉さんと食べたからかいつものカツ丼定食より美味しかった気がした。

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