大器晩成型に俺はなる!
「…やべぇ。」
噴水の石像の前にスポーンした。
最初に目にしたのは、イタリアの島の海のような透明な海に射し込む太陽の光。
まるで、教会のステンドガラスの様な神々しさを強く感じた。美しい…それ以外の言葉が出てこない。
しばらく呆けていると、ガタイの良い魚人が近づいてきた。
「よぉ!みねぇ顔だな!今日、この街に来た面だな?
俺が冒険者ギルドまで、連れてってやるよ!」
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・チュートリアル発生!
ガタイの良い魚人について行き、冒険者として登録しよう
俺たちの冒険はここからだ!
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(感動に浸っている途中で嵐の様に唐突に現れて去っていったな…とりあえず、ついていってチュートリアル終えてから考えよう…)
「よう!新入り!実は俺はここの職員なんだぜ!俺が登録してやろう。名前と使いたい武器を教えてくれ!」
「コペルって名前だよ。使いたい武器は…特に決まってないよ。」
「そうか!決まってないなら早速、訓練場にいこう!俺が一通り教えてやろう!」
訓練場に移動して、剣や斧、棍棒や槍などの様々な道具をただひたすらに教えてもらった。
(個人的には…棍棒が使いやすいけど…多分拳の方が楽な気がする。)
ギルド職員いわく、魚人は武器の振りに合わせて海流を作り威力を上げるため長者の武器が主流である。
遠心力に海流の流れを重ねる事で一撃の威力をあげ戦う戦法が現在のオーソドックスな戦いなため、武器を握らない魚人は戦力として認識されないレベルらしい。
(小回りの効く武器はあまり向かない種族って言うのは
分かるけど拳不遇すぎないか?
スタートダッシュで差をつけれないなら大気晩餐型になるのも良いかもしれないな…
武器を選ぶまでチュートリアルが進まないからとりあえず剣を選択しておこう。
別に拳で殺してしまっても構わんのだろう?)
「とりあえず、冒険者登録はこれで終わりだ!
クエストで実践練習を積んで、己を強化していってくれ!
新入りでも簡単に倒せるだろうクエストを用意しておいたぞ!」
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・マダラマダイをを討伐する
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(彼なりの優しさなのか仕様なのか分からないがゆっくり探索くらいさせてほしいよ。
マダラマダイって生息域ってどこなのだろうか…)
「マダラマダイの生息域ってどこらへんなんだ?
あと、この周囲の海域の生態系に関する情報はどこにあるの?」
「マダラマダイはここから南にある珊瑚畑の海の周辺を集団で行動している魚だ!1集団5匹で生活しているぞ!
あと、生態系についてはよく知らん!
そこにいる、ヒョロガリの職員に聞いてみろ!彼は戦闘はからっきしだけど知識ならばピカイチだぞ!彼なら何でも知っているはずだぞ!」
「知らない事を自慢げに話すなよ。南の海だな。ありがとな。」
(とりあえず、マダラマダイについて必要最低限聞いてから珊瑚畑の海に向かうとしよう…
まぁ、チュートリアル終わったらこのゲームのスレでも開いてみんなの評価でも聞いてみるか…)
「さて!ちゃっちゃとチュートリアル終わらせますか!」