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“愛しているよ”と絶対に言ってはいけない言葉。

作者: 七瀬




___俺は、本音を言えば、、、?

【女好きだ!】


しかも、、、? 相当の女好き。

片っ端から、毎日街に出ては “ナンパ三昧!”


100人に声を掛けて、1人引っかかればラッキー。

俺には、“本命の彼女” もいるんだけど。


それとこれとは! 別の問題だ、、、!!!


___予め、彼女にも嫌と言うほどこんな事を言っている!


『なあ、ひかり! 俺の事を分かっていると思うけど、、、?

俺はな、“根っからの女好き”なんだよ! だから、浮気の一つや二つあっても

許してくれるような女じゃないと俺とは付き合えない! 悪いとは思ってるが

これは! もう病気なんだよ! 一生治らない病気なんだ!!!』

『___分かったわ。』

『ありがとう、やっぱり! 俺はひかりを選んで正解だったよ!』

『・・・・・・ううん、』




 *




___こんな俺でも、彼女が俺と別れないのは、、、?

俺と一緒にいる時は、彼女に全力で尽くしているからだ!


何でも、彼女が望むモノをするし! 買ってあげれるものは買うよ。

何処へでも連れて行くし! 彼女だけしかしない事もひかりだけには

してあげるからだ!



___それぐらいしないと、、、?

直ぐに、俺は彼女に捨てられるだろう。




 ▽




相変わらず、俺は今日も街に出てナンパをしていたんだが...。

ナンパでしてはいけない事や言ってはいけない言葉があるんだ!


1.本命がいる場合は、“ワンナイト” のみ。

2.家には連れて帰らない、相手の家かラブホテル。

3.絶対に“愛している”とは言ってはいけない!!!


この3つのルールを守りながら、ナンパをしている。



___今までのナンパでは、ほとんど上手くいっているよ。





 *




___だけど? この日は、、、。


一目で! 俺はいい女を見つけて、直ぐに彼女に話しかけていくと。

即、断られたのだが...。


なかなか? 諦めきれなかった俺は、この手あの手とナンパのテクニック

を思う存分! 使いまくり彼女をやっとその日の夜のディナーに誘う事が

出来たんだよ。


『___今日は、君と出会えて嬉しかったよ。』

『___でも、ナンパでしょ!』

『俺は、一目で君だと決めたんだよ!』

『たまたま、ワタシがそう見えただけじゃない?』

『君に、何て言われようが俺は君が好きだ!』

『___へーえ、嘘っぽいな、』

『じゃあ、どうしたら? 信用してくれるんだよ!』

『“愛しているよ”って言ってみてよ! それなら、ワタシは貴方を

信用してもいいわよ!』


まさか!? “禁断の言葉を言ってほしいとこの女に言われる!”

あの時の、俺はとにかくこの女をどうにかしたいと思う気持ちが

先走ってしまって! とうとう、言ってしまったんだ!

・・・あの、“禁断の言葉を、、、。”


『___“愛しているよ!”』

『あら、本当!? 嬉しいわ!!!』

『この後、どうする?』

『ワタシの家に来て。』

『もちろんだよ!』


___俺は、彼女の家でこうして朝を迎えたんだよ!




 ▼




・・・でもこれが! はじまりだったんだ!


彼女は、しつこく俺に付きまとうようになったよ。

LINEも彼女がしつこく入れてくるから無視している。

電話も1日に100回以上、それから職場にも彼女が顔を

出すようになったんだ!


『ワタシの彼! 山石 和誠って男性はここにいる? ワタシの

彼氏なの! 毎日、彼に連絡しているのに電話にもでないのよ!

連絡が取れないから、こんなところまで来ることになるんじゃない!!!』


___まさか!? 職場にも来るとはな、、、?


『山石だったら? 今日は、休みだよ!』

『じゃあ、明日また来るわ!』

『___えぇ!?』



___俺の職場の人間は、俺が “女好き” と分かっているから!

どうせ! ナンパで引っかけた女だと分かってくれている。


『和誠! あの女はヤバいぞ! なんかあの女に言ったのか?』

『___俺もかなり酔ってて、でも確か? 酔った勢いで言った

かもしれない!』

『___バカ! あの言葉は言うなって! 言っておいただろう!』

『・・・でも、そうしないと俺なんか相手にしてもらえないと思った

んだよ。』

『___でっ? 言ったのか? “愛しているよ” って!』

『___あぁ、』

『あの女は、“ストーカータイプの女だ!” 気を付けろよ!』

『___えぇ!?』




 ▽




___言ってはいけない女に、言ってしまった禁断の言葉。


案の定、ここからどんどんエスカレートしていって...。

俺の本命の彼女にも、直接この女は会いにい行ったらしい。


『___ねえ、和誠? あの女、誰なの?』

『___えぇ!?』

『浮気にしては? ちょっと違うように見えたけど、、、?』

『気にするな! あの女は、頭がおかしいんだよ!』

『・・・でも?』

『俺が好きなのは、ひかりだけだよ!』

『___ううん。』




 *




___彼女には、ああ言ったものの。

あの女のストーカー行為は、日に日に酷くなっていったんだ。


___俺は、この女のせいで!

何もかも無くすこととなる!


仕事も、大事に想っていたひかりも、家も俺の家族も。

何もかも、、、。


【軽はずみに好きでもない女に “愛している” と言ってはいけない!】





最後までお読みいただきありがとうございます。

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