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第7話 七つの大罪、ただいま参上!



「相変わらず派手な登場だな」


魔王様は慣れた様子・・。

え、この演出毎回やってるの?

毎回爆音と煙と共に現れてるの七つの大罪さん達。

七人全員名乗ってるから長いんだけど毎回やってるのこれ?


「はっ!このルシファー、魔王様の配下として恥じぬようより美しい登場を心がけております!」


いやある意味恥だよ。

ルシファーさんという悪魔は、金髪のオールバックで金色の目、6枚の翼が生えてて騎士のような格好をしている。

あ、腰に剣まであるよ。

そして超イケメン。


「今回のポーズは魔王様へのありったけの忠誠心を込めました!」


いやポーズに忠誠心って。

この悪魔はサタンさん。

某ミスターのおじさんとは全然違い、肩にかかる程度の黒みがかかった紫色の髪に紫色の目、大きな2本の角が生えている。

ドラゴンのような尻尾と8枚の羽があり、上半身裸で、腹が割れている。

刺青のような模様が体中にあるけど、あれ何だ?

そして超イケメン。


「魔王様、本日もお会いできてレヴィアタン嬉しく思います」


レヴィアタンという悪魔さんは見た目はもう完全な美少女だ。

絶対アイドルやれる。

紺色のおかっぱ髪で青い目にうす水色の肌をしてて、薄布一枚を巻いただけのような格好をしているからかなり露出あるけどね。

うーん・・・細っこくて羨ましい。


「魔王様~・・眠いんで寝ててもいいですかぁ~・・?」


ポーズ取ってる間も欠伸してたなこの悪魔さん。

黒い雲に寝そべってぷかぷか浮いているのは、ベルフェゴールさん。

褐色肌で薄緑の長いウェーブのかかった髪と緑の目をしている。

・・・・何で腰みの一枚だけなのよ。

かなりたくましい体つきだから無駄にエロい。

首から下げているのは笛かな・・?

そして超イケメン。


「そのお方が噂のペット様なのですね。何とも愛らしい・・」


個人的に一番怪しい出で立ちなこの悪魔さんはマモンさん。

烏のような羽が頭から生えていて赤い髪を一つに縛っている。

顔はペストマスクを被っていて殆ど分からない。

かろうじて、口元は見えるけど。

執事のような服装をしていて、声は超イケボ。


「お腹すいた~。あ、お菓子だ!魔王様食べていーい?」


ぺろぺろとペロキャンを舐めているのはベルゼブブさん。

4枚の羽根が生えてて、薄紫色の髪と目の超美少年だ。

年上の女性に可愛がられるタイプだなこれは。

何か一国の王子様みたいな服だし。

でもずーっと何か食べてる。

ポーズ決めてるときは漫画みたいな骨付き肉かじってたし・・どこから出したの?


「あっはぁ~んっなぁんて可愛らしいペット様なのぉ~。魔王様ったらぁん、羨ましいい~♡」


あまったる~い声の持ち主はアスモデウスさん。

桃色の長い髪に、羊のような角と長い尻尾が生えている。

出る所は出てて引っ込んでる所は引っ込んでる、見た目はエロいお姉さん。

透けた黒いベビードールのような格好のお陰で目のやりどころに困る。

あと・・・何か、その・・・股のあたりが・・もっこりしてる・・。

え・・まさか・・・?



と、とにかく七つの大罪という悪魔さん達は、私の想像なんか遥かに超えた悪魔さん達だった(色んな意味で)。


「皆に紹介しよう。この者の名前はタマ。私の可愛い可愛いペットだ。お前達も可愛がってやってほしい」


うう、注目されてる。

だってこの人達も魔王様よりは小さいけど、大きいんだもの!

絶対200センチはあるよ・・。

あ、レヴィアタンさんとベルゼブブさんは私と同じくらいだけど。


「よ、よろしくお願いします・・・」


あかん。

口元がどうしても引きつっちゃう。


するとルシファーさんがす、と膝まづいた。


「お初にお目にかかりますタマ様。我が名はルシファー。御用がある時は何なりとお使いください」


わあ凄い紳士的。

これで惚れちゃう人も多いだろうなぁ。


「あはぁんっルシファーちゃんったら先に挨拶しちゃってずるぅい!タマ様ぁ、わらわはアスモデウスと言いまぁす。以後お見知りおきを♡」


わお、超ボインが目前に・・。

でもやっぱり股のほうが気になってしまう・・。


「ボクは、ベルゼブブ。よろしくね~、魔界で美味しいものが食べたくなったらいつでもボクに聞くと良いよ」


あ、いつの間にか机の上のお菓子を全て平らげてるよ。

その体のどこに入ってるんだろう?


「わたくしはマモンと申します。タマ様、お会いできて光栄でございます」


マスクの所為で全く表情が見えない・・。

でも何だろう、凄い見られてるような・・・・?


「俺はサタンだっ。タマ様、何かあったらこの俺を頼ってくれ!」


何か熱い性格みたいだな。

にしてもすごい腹筋・・・・・でも超イケメンだからモテモテだな絶対。


「レヴィアタンと申します。タマ様、よろしくお願いいたします」


深々と礼儀正しく挨拶された。

でも気の所為かな?

何か羨ましそうな眼をされたような?


「ん~・・・・・」


気だるげな様子で、ベルフェゴールさんが来た。

黒い雲の上から私を見ている。

眠そうな顔だなぁ・・・・。


「・・・・・・・・・・・・・・・」


あ、雲からようやく起き上がった。

ぺた、と床に下りる。

裸足か、寒くないのかな?


「おや」


あれ?魔王様どうかした?


「べ、ベルフェゴールが起きただと!?」


え、何ルシファーさん?

周りも何でそんな驚いた顔してるの?

ベルフェゴールさんはというと、相変わらず眠そうな顔だけど床に膝まづいた。


「・・ベルフェゴールと申します。お会いできて嬉しいですタマ様・・・」


周りが更にどよめいた。


「うそぉんっ」

「あのめんどくさがりで超女嫌いのベルフェゴールが・・」

「自ら膝まづいて、女の子に挨拶するなんて・・!」

「ベルフェゴール!お前寝すぎて脳みそ溶けたのか!?」

「おやまあ、これはこれは・・」


アスモデウスさんもレヴィアタンさんも動揺しているみたいだ。

ベルゼブブさんなんか、ぽろっと食べていたチョコを床に落としてる。

サタンさん、脳みそが溶けたって・・・。

マモンさんは何か楽しそうに見えるのは気のせいか?


ベルフェゴールさん当人は気にしてないようで、また雲の上に乗った。

・・腰みの一枚だから色々見えそうだったよ。


「いや中々珍しいものを見れたな。タマ、こ奴らは本当に頼りになる奴らだ。何かあればすぐにお前の力になってくれるだろう」

「は、はぁ・・・」


でもそれって、私が魔王様のペットだからだよな。

だから皆、私に親切なんだろうな。

でなければ、人間の私にここまでしないだろう。

ならせめて、愛想はよくしておこう。


「えっと、皆さん・・改めてはじめまして、タマと言います。なるべくご迷惑はかけないようにしたい心持ちです。えとその・・今後ともよろしくお願いします・・」


あかん、正しい敬語が浮かばなかった。

もっと正しい言葉遣いを勉強すればよかったああああ!

うう・・恥ずかしい・・。

顔を俯かせてると、魔王様が頭を撫でてくれた。


「タマ、そんなに畏まらなくても良い。お前は私のペットなのだからな」


なるべく敵は作りたくないんですぅ。

なるべく平穏な生活を送りたいんですうううっ。


「お前達、タマはまだこの魔界に来たばかりだ。色々と気にかけてやってほしい」


魔王様が七つの大罪さん達にそう言うと同時に、空気の圧が変わった気がした。

な、何だ・・?


「・・・・・・・タマが傷つかぬよう、くれぐれも、な・・・・?」


全員が、息を呑んだのが分かった。

魔王様あああああ!それ脅しですよねええええ!???

ああ・・私、皆さんの中でかなり悪い印象に残ったかもしれない・・・。





その後は何とか魔界会合が始まった。

何やら難しい話をしている。

はっきり言って私にはちんぷんかんぷんだ。

シルヴィアさんが入れてくれた紅茶を飲む。

あっつ!私、猫舌だから入れたてとかすぐに飲めないんだよね・・。

ふーふーして少し冷まして・・あ、美味しい・・・。

そういえばお菓子とかも普通のものだったな。

紅茶やお菓子は人間のと変わんないのかな?

後で聞いてみよう。

魔王様、真剣な顔をして話してる・・。

・・・・・手はずっと私のお腹を揉んでるけどね。

もう慣れましたよはっはっはっ。

・・・七つの大罪さん達・・これからうまくやっていけるかなぁ・・?



七つの大罪サイド


ルシファー

「(人間が魔王様のペットに選ばれたと聞いた時は驚愕したが、危険性は全くなさそうだな・・紅茶、熱いものは苦手なのか?・・・小動物系か?何にせよ、魔王様が気に入ったというのならば、魔王様の忠実な配下として気に入られるよう努力せねば!)」


サタン

「(先日召喚された奴隷のうちの一人だったっけか?まさか魔王様のペットになるとはなぁ。凄い運の良い人間だぜ。でもま、中々愛嬌のある顔してるし、さっきの挨拶も必死な様子で可愛かったし、別に問題ないだろ)」


レヴィアタン

「(むう・・魔王様のお膝の上・・何て羨ましいの・・しかも魔王様のペット・・ああ羨ましい。私もなでなでされたい!・・でもあのむちむち具合・・柔らかそう・・触ってみたい・・・私もお腹揉んでみたい)」


ベルフェゴール

「(ん~何でだろう・・俺、人間の女が特に嫌いなのに、あの子に対しては全然嫌悪感沸かなかった・・むしろ、凄く良い匂いがしたんだよなぁ・・・もっと近くで嗅ぎたいな・・)」


マモン

「(あの人間の娘、かなり魔王様に気に入られているようですねぇ・・下手に手を出すと、魔王様の怒りに触れますね・・。けれど、味見くらいは・・したいですねぇ・・)」


ベルゼブブ

「(魔王様のペットっていうからどんな人間かと思ったけど、今まで見た人間と比べて随分肉付きがいいなぁ・・。・・・・・・美味しそう)」


アスモデウス

「(やぁん♡お茶をふーふーしてて可愛いっアソコがきゅんきゅんしちゃうっ匂いからしてまだ清いままなのが可愛いわぁっ)」


・・・・・ぞくぞくっ

タマの背中にものすごい寒気が走った。

アスモデウスさんは両性体です

ふ○なりさんです

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