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第30話 ベルゼブブの招待状


ハエの大群にビビったけど、魔王様は平然としてる。

どうやらあのハエも誰かの部下さんらしい・・。

窓の外でハエの大群が何か文字を作りだす。


「ほう・・タマ、ベルゼブブからの招待状だ」

「あれが招待状!?」


凄い嫌な招待状だ・・。

虫嫌いの人は卒倒しちゃうぞ・・・。

内容は、ベルゼブブさんという悪魔さんの所で大々的な肉パーティーを開くからぜひ来てくれという・・。

ベルゼブブ・・ああ、七つの大罪の一人であの男の子か!

肉パーティーって何だろう?

魔王様によると、ベルゼブブさんの大陸は色んな食べ物があって魔界の食料は殆どその大陸のものなんだとか。

じゃあこの朝食のサンドイッチの材料もその大陸からなのかな?

そういえばベルゼブブさん、初めて会ったときも色々食べてたっけ。


「肉パーティーとはベルゼブブが時たま気まぐれに開く祭りだ。ただ色んな肉料理を振る舞うのだが、この肉料理は絶品で毎回各大陸から悪魔達が押し寄せる」


へ~。

いわゆるグルメ祭りみたいなものかな?

肉料理か・・・・かなり気になる・・・。


「行くかタマ?」

「・・・・・・・・・行きたいです」


食欲には、勝てません。

魔界の料理、見た目アレも多いけど全部美味しいから期待してしまう!



今回はアイアンさんとサトミさんも一緒に肉パーティーに行く事になった。

というのも私が日頃ビアンカとブランシュのお世話のお礼がしたかったから。

シルヴィアさん達も誘ったんだけど、お城を留守にするわけにはいかないんだって。

でも魔王様が「それなら沢山土産を買っていこうではないか」と提案してくれて、シルヴィアさん達すごく喜んでた。

美味しいお肉料理、いっぱい探さなきゃ・・!


「この度はお誘い本当にありがとうございます!!」

「感謝致します、魔王様タマ様」


アイアンさん相変わらず何か軍の人みたい。

凄い綺麗な敬礼ポーズ。

でもサトミさん、そんなアイアンさんがやっぱり好きみたい。

凄く優しい目をするもの。


「では行くか」

「はい!」


皆ビアンカに乗っていざ出発!

あ、アイアンさん何気にサトミさんが落ちないように支えてあげてる。

これってもしかしてお互い・・・。

・・悪魔と人間って結ばれるのかな・・?

私は魔王様を見た。

・・・・・・私は、ただのペットだしな・・・・。

何かちょっと、もやもやする。


「どうしたタマ?」

「あ、何でもないです!肉パーティー楽しみですね!」


笑って誤魔化した。

何考えてるんだろう私。



大陸が見えてきた。

何か、色々すごいのが見える。

木に、木にお肉がぶら下がってる。

パンもぶら下がってる。

畑らしき場所にはホールケーキが並んでる。

魚が、魚が畑から生えてる。

たい焼きが空を泳いで、クッキーやビスケットの花畑からは甘い香りが・・。


何だここは!?


「魔界の殆どの食べ物がここからって・・こういう意味だったの・・?」


ベルゼブブさんの大陸は、食べ物が豊作に実る大陸だった。


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