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第26話 魔界で風邪が流行ってます



悪魔は病気とは無縁だと思っていたけど、そうでもないらしい。

人間界に存在するウイルスには感染しないんだけど、魔界にしか存在しないウイルスには感染しちゃうんだとか。

感染予防には薬とか注射という方法を取るんだって。

何か魔界といってもちょくちょく人間界みたいな部分もあるよね。

さて何でこんな話をするのかと言いますと・・。


今現在、魔界では風邪が流行ってます。



シルヴィアさん達骸骨メイドさんは殆ど風邪でダウン。

ビアンカとブランシュも風邪で寝込んでしまった。

お世話をしてくれてるアイアンさんもサトミさんもダウンしてしまった。

魔界の風邪ウイルスは人間も感染するんだって。

でも私は平気だった。

この鈴のお陰らしい。

魔王様も全然元気である。

理由は、魔王様だから。

これで納得してしまう自分がいるんだから、魔界に馴染んだなぁ私。


そんな訳で、魔王様のお城では魔王様と私、ウイルスに抗体を持つ数人の骸骨メイドさんを除いて殆ど風邪で寝込んでます。



「魔王様、どうにかならないんですか?」

「魔界の風邪は、薬を飲めばすぐに治るのだが・・・」


その薬がもうお城にはないらしい。

それどころか、どの大陸も薬が不足してるみたい。


「薬はどこで作ってるんですか?」

「アスモデウスの住む大陸だ」


アスモデウスさん・・・ああ!あの、えっちな格好をした悪魔さん。

どうしても下半身に目が行っちゃったんだよね・・・。


「アスモデウスの大陸は色んな薬草が生えており、それで様々な薬を調合している。本来ならその大陸から各大陸へ定期的に薬を宅配しているのだが・・・」


その宅配が最近とんとないらしい。

魔王様も気にしていたようだ。

近々アスモデウスさんの所に行こうと思ってたんだって。


「じゃあ行きましょうよ。サトミさん達やビアンカとブランシュの風邪、早く治ってほしいですし」

「いや・・・あそこにお前を連れて行くのは・・・」

「?何か不都合が?」

「・・・・・・・色んな意味でな・・・」


何か魔王様、すっごく重いため息を吐いた。

今まではどの大陸も連れて行ってくれたのに(マモンさんの所は別として)。


「何かアスモデウスさんの大陸にあるんですか?」

「・・・・・・・色々な・・・」


うーん何だろう?

でも魔王様、凄く難しい顔をしてる。

こんな顔をするなんて・・よっぽどなんだろうな。


「じゃあ、私お城でお留守番してます」

「タマ・・・」

「ここで魔王様が薬を持ってきてくれるの、待ってます」


たまには留守番も良いだろう。

サトミさん達の様子も気になるしね。


「・・・・・すまない、タマ・・」


こうして魔王様はアスモデウスさんの大陸へと出かけた。

残された私はというと。


「よしっお見舞いに行こう!」


サトミさんやシルヴィアさん達のお見舞いを決行した。

といっても、台所にある果物を持って行くだけだけどね(ちゃんとメイドさん達には許可取ったよ)

魔王様、早く帰ってくるといいな。


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