第23話 快眠に力を入れてる島だった
ベルフェゴールさんの大陸は、何かファンシーな場所だった。
タンポポの綿毛みたいな大きな植物があちこちにいっぱい生えてる。
その綿を回収している悪魔達がちらほら。
「あの綿は寝具類へ使用されるんだ」
どうやら枕やクッションなどに使われるらしい。
他にも巨大な羊の毛を刈っている悪魔達や巨大な鳥の羽を回収している悪魔達もいた。
全部寝具類に使用されるらしい。
街の方では色んな枕や布団、ベッドを売っていた。
中には安眠できる紅茶の葉や、オルゴールまで販売していた。
うーん、この島はどうやら睡眠に関して徹底しているようだ。
なるほど、これならシルヴィアさんの不眠治るかも!
ベルフェゴールさんのお城についた。
・・・・どう言えば良いんだろう?
お城の見た目、綿菓子か雲。
床も壁もふっかふかしてる。
何これ?
飛び込んで沈みたいくらいふっかふか。
メルヘンだ・・魔界なのにメルヘンな場所だ。
そしてお決まりな部下さん達の見た目は、二本足なロバに牛。
でっかい熊もいる。
やっぱり骸骨メイドさんもいる。
ただ皆、パジャマ姿である。
骸骨メイドさんなんか、ワンピースみたいなひらひら姿である。
あ、あれってナマケモノかな?
・・・・・すっごい機敏に動いて骸骨メイドさん達に仕事を指示してる。
あれ?ナマケモノってこんな動く生き物だっけ?
「ベルフェゴールはどこだ?」
「お待ちしておりました魔王様タマ様!!今ご案内いたします!」
ナマケモノがすたすたと歩くのでそれを追う。
うん、ナマケモノ凄い働いてる。
魔界のナマケモノは働き者なんだね。
「こちらでございます!!」
ナマケモノに案内された部屋。
うわ、ここの床はもっとふかふかしてる!
「ベルフェゴール様!魔王様とタマ様をお連れ致しました!!」
「・・・・・ん~・・・・・・・」
部屋の中央に、丸いふわふわなオブジェみたいなのがあった。
何これ巣?
オブジェの穴からベルフェゴールさんが顔を出した。
その姿から益々巣っぽい。
「あ~~~・・・・まおーさまータマさまー・・・ごきげんうるわ・・・・ぐー・・・」
「こら、寝るな」
挨拶してる途中で眠ったベルフェゴールさん。
それを慣れた様子でオブジェから引き摺り下ろした魔王様。
うわ、相変わらず腰みの一枚だけ!!
てか引き摺り下ろした時、丸見えだったんですけどーーーーー!!!!(色々見ちゃった人)。
大丈夫かこの悪魔さん!?
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