表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/8

トンデモパティシェ

日曜は「ふりー」は定休日。本来なら部屋でごろごろしたいところだが、先日の衣奈の件で部屋でごろごろしてたら、またデートに誘われてしまう。片っ端から友人に連絡をかけ、元「ふりー」パティシェと別の喫茶店で会うことになった。

「よう、洵。いつ以来だ?」

「おう、本当にいつ以来だ? 何も言わずに辞めあがって」

 こいつは新楽月、「ふりー」勤務時から自由気まますぎる。レシピを勝手に変更して、イヴさんに相談なしで客に提供するし、看板も勝手に変えてしまう。しかし、どういうわけか、客からの評判は上がるわ、売り上げは伸びるわ、イヴさんからまともなお咎めを喰らった試しがない。

「まあ、それは修行していたということで。パティシェと和菓子職人の」

「知らない肩書があるが?」

「実家は和菓子屋だ」

 澄ました顔して明後日の方向見ているのが無性にイラッとする。

「で、結局のところ、何やっていた」

「無人島でのサバイバル兼菓子修行」

 手に取ったはずのコップを落としてしまった。菓子修行しながらサバイバルって・・・、何考えているのだろう。

「収穫はあったのか?」

「ああ、その島で発見した新種の果実使ったケーキを店で出そうと思っている」

 ・・・、ごめん。それ店に出すんじゃなくて、大学とかに知らせたほうがいいと思う。

「ほかにも、いろいろあったんだぜ。ツチノコみたいな蛇に、人ぐらいのトカゲ、終いにはネッシーみたいな首長い奴が海にうようよと」

 それ、どこの島だよ!? 絶対秘境だよ、そこ! てか、よく生きていたな!

「それで、そのケーキはどこに出す」

「ああ、「ふりー」で」

「ああ、そ......」

 今何て言った?「ふりー」で!?

「聞いてないぞ、そんなこと!」

「そうか? イヴさんには今朝連絡したけど?」

 すまん、今日イヴさんに会ってないんだ......。

「洵と衣奈ちゃんの進展具合、楽しみだな~」

 がっかりするなよ?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ