表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/8

ブレンド

 俺は「ふりー」でバリスタをしている來野洵だ。ここに来る前はイタリアで単身修行に励んでいたが、姉に騙され帰国、そのままここで働くことになった。とはいえ、客にコーヒーを淹れることは変わりない。

「あれ~? この店、ブレンド無いんですか?」

「いえ、そういうわけではないんです」

 この手の質問はよくあるのだが、俺がここで働くにあたり、店頭に出すのはストレートのみで、できればそのなかから購入することを勧めているのだが、ある程度好みの銘柄やイメージなど条件を貰えれば、それに近い味わいのブレンドを作ることも出来るので、実際裏メニュー扱いになっている。ただ、味わいのバランスなども考え、注文を受けてから逐一作るので、ブレンドの当日受渡締切は閉店2時間前、それを過ぎれば、翌日以降のお渡しになる旨を伝えた。

「そうなんですかー。じゃあ、とっても苦いブルーマウンテンのブレンドで」

 ......、言葉を失うほか、対応する術がないものだろうか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ