プロローグ??
お目汚しですが、頑張って書くのでよろしくお願いします。
むかしむかし、この国の森に魔女たちが暮らしていました。彼女たちは、闇のような黒髪に、万人を惑わせる紫水晶の瞳をしていました。その中には、数百人程の魔女を統べる魔女がいました。とても賢く強い魔女で他の魔女にも慕われていました。彼女の隣には何時も真っ黒な猫がいました。
魔女たちは、常に真っ黒なローブを着て、何が入っているのか全く分からない色をした鍋をかき混ぜ怪しげに笑っていたそうです
「今日もいい材料が手に入った」と。
彼女たちが魔女と呼ばれる謂れはそれだけではありませんでした。程度の差はあれど皆が魔法を使えるのですのです。とある魔女はたった一言の呪文で大地を揺らし、雷を轟かせ、海を荒立たせたそうです。
故に眠らない子供たちに言い聞かせます
「寝ない子には魔女が迎えに来るよ?」
故に国に住む人々は言い伝えます
「魔女たちを怒らせるな」
しかし彼等が魔女たちを見ることはもうありませんでした。
ある時の王が魔女たちを怒らせてしまったのです。
それ以来、魔女たちは森から姿を消しました。
我々は、魔女という存在を恐れるばかりで忘れていたのです。彼女等の知識と技術に助けられていたという事実を……
~バリム国のとある書庫に残された
1冊の手記より~
読んでいただいてありがとうございました。