お題:いちご ヘッドフォン 生徒手帳
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
ついに三題噺を書く上でやってはならないことをやってしまった!
だって、だって思いつかなかったんだし、しょうがないじゃないか。
ていうか、親も弟がヘッドフォンを買ったからって、朝ごはんにいちごが出たからって、弟が生徒手帳がどうだって言ってたからって、お題の決め方が単純すぎるだろ!
咲が机の上にいちご大福の乗った皿を乗せる。
「私は悟が大事にとっておいたいちご大福を賭けるわ」
「いや、俺のものを賭けるなよ」
次に創太。
「ならば俺はこのヘッドフォンを賭けよう」
「いやそれも俺のだから!」
次に創太の彼女。
「では私はここに置いてあった手帳を……」
「それも俺の! ていうかなんで創太の彼女がナチュラルにうちにいるんだ!」
「あ、佳苗といいます。はじめまして」
「そういう話じゃねぇ!」
そしてはじめましてでもねぇよ。
さて、前回のものを読んでない人には何がなんだか解らないであろう。いや、読んでいた人にすら解らないとは思うが。
というより、ショートショートの形式を取る三題噺に前回書いた人物を登場させるなんて作者の気がしれない。
…………うん、かなりメタな話になってしまった。反省はしている、が後悔はしていない。
賭けである。
とは言ってもまだ何の賭け事をするのかは決めていない。
創太が賭け事をしようと言い出してなんとなく集まり、賭けるものを出し合っている段階だ。
「まあいいんじゃない? あんたが勝てばどうせ全部総取りで戻ってくるんだから」
「よくねえよ! どんなハイリスクノーリターンだよ」
もはやいじめか。
「で、悟は何をかけるんだ?」
考えろ、何かを考えろ。何か、逆転の手を。
はっ、そうだ。ほかのやつらが嫌がるものを賭けよう。そうすればほかのやつらは負けようとするだろう。
「よし、俺は俺のファーストキスをかけよう」
結果、大富豪の勝負で咲が勝った。
三題噺としてはやってはいけないキャラの二度だし、お題の一括消化という二つの大罪を犯してしまった。
すいません、反省してます。
許してください。